『大審問官スターリン』
亀山郁夫
著
大審問官スターリン - 岩波書店
革命の父
レーニン
の後に現われ,人々が「全民族の父」とみなし,神とあがめた
スターリン
.だが,その正体は自由な芸術を検閲によって弾圧し,政敵を次々と粛清する,さながら中世の
異端審問
官のような独裁者であった…….同時代人の証言もまじえ,スターリン支配下に現出した恐るべき
大粛清
の実態を暴き,
独裁者
の内面に文学的想像力で迫る.
『磔のロシア』
と同時代の事象を,スターリン権力の側から一点透視法的に描き出す.