『ヘルマン・ブロッホの生涯』
『夢遊の人々』『ウェルギリウスの死』で知られる20世紀屈指の作家の克明な伝記。現代の社会的・哲学的諸問題を多様な手法で追究したブロッホの全体像を描く。
内容説明
生い立ち、実業家からの転身、処女長編の成功と失敗、ナチス下の獄中、逃亡とアメリカ亡命、戦中戦後、そして最晩年に至る足跡を実証的にたどり、現代の政治的・社会的、実存的・哲学的諸問題を多様な方法で追求した作家ブロッホの全体像を克明に描き上げる。
目次
第1部 オーストリア(ウィーンの子供時代と少年時代(1886‐1907)
順応の時代(1907‐1909)
二重生活(1909‐1925)
学問か芸術か(1925‐1930) ほか)
第2部 アメリカ亡命(イギリス途中滞在(1938,7‐9)
ニューヨークの亡命者として(1938‐1942)
プリンストンにおける戦時中(1942‐1945)
戦後のプリンストン時代(1945‐1949) ほか)