パウル・ミヒャエル・リュツェラー
1943年ドイツ、デュッセルドルフ近郊のヒュケルホーフェンに生まれる。アメリカで活動し、現在はセントルイスのワシントン大学教授。1974年以来ヘルマン・ブロッホの新しい全集編纂に携わり、1981年全13巻17冊を完成、そのほかハンナ・アーレントとブロッホの往復書簡を編集するなど、彼の編集したブロッホの関係図書は多数にのぼる。現在ドイツ語圏を含めてヘルマン・ブロッホ研究の第一人者である。現代ドイツ文学について造詣が深く、近年著名な文芸誌に数多くの論文を発表するなど、その活躍にはめざましいものがある。2002年5月にリュツェラーは、ドイツ政府からドイツ文学研究と教育についての功績を称えられ、文化、経済、政治の分野で功績のあった人に与えられる最高の賞であるドイツ十字賞勲一等を授与された