中島義道による梅原猛評
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中島義道著『私の嫌いな10の人びと』によると、彼は笑顔の絶えない人(ここではどんな時でも笑顔を作ろうとする人)がお嫌いらしいが、この章で梅原猛と対談したときの様子が語られている。
ここで注意すると、笑顔の絶えない人を現代日本において肯定的に語る場合には図式があって、やたらけらけら笑っている人(笑い上戸)のことではない。むしろ、悲しい体験や辛い体験が山のようにあったらしいのだが、それらをおくびにも出さずに、いつも柔らかい笑みをたたえている人(断然男より女のほうがぴったりする)なのです。
これとは別に、たしかに、いつも笑っているような顔の人っていますね! 顔面の筋肉が笑うようにできているのです。例えば、梅原猛氏は、相当の努力をしなければ「笑わない顔」を実現することができないようですね。油断をすると、すぐに笑い顔になる。どんなに緊張していても、いったん話し出すと、あっという間に「笑い」へと顔は崩れていきます。はじめそれがとても不愉快でしたが、ああ、あれはああいう顔面筋肉の構造なのだと思いはじめました。
こういう特殊な場合を除き、笑顔の絶えない顔は、ひとえに努力の賜物なのです。
この部分、正直ワロタ。普通にいいじゃんって思った。
ちなみにこういうお顔をしている。
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梅原猛|著者プロフィール|新潮社
屈託のない笑顔。
文芸批評家の奥野健男の動画をみたときも、似たことを思った。この方は、笑顔が張り付いてらっしゃる方であると。そのときは、戦争と中世の話をしているときだった。イタロー.icon