文化的オムニボア仮説
芸術・文化を対象とする経済学である。芸術政策・文化政策の提言を行う。 文化経済学は経済学の一分野であり、芸術作品の生産(創造)、流通、消費(享受)を扱う。 日本社会の文化消費を説明するには、文化的嗜好性と社会的階層・位置が対応する「文化的排他性仮説」ではなく、正統文化も大衆文化も両方を摂取する文化的雑種を意味する「文化的オムニボア」仮説が妥当である。
「文化的オムニボア」は若い男性ほど傾向が強くなる
女性の場合は高学歴者ほどハイカルチャー志向であり
これによりジェンダーバイアスが認められた。
教養ある余暇活動消費者の社会的特徴
(ここでは美術館をよく訪問する人、クラシック音楽会へ行く経験を持つ人たち)
①女性であること
②高い学歴
③幼少時に家庭での芸術文化体験があること(所属文化資本)
④採集学校での文化経験があること
⑤年齢が高い
世俗的には、ジェンダーと結びついた人々の文化戦略として芸術文化活動が理解されており、必ずしも芸術への憧れといった思考を求める芸術的動機ばかりではないと言うのも、調査から明らかになってきた。
文化的であることが女らしさの象徴的な利益を伴うからである
ブルデュー ディスクタンシオン