振り返りの目的は3つしかない
https://gyazo.com/b6d0f75600fca19ad0a1e3407dd5e176 https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/ZRns2R5azu0
はじめに
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これは何か
あくまで業務における振り返りを指しており、振り返りそのものによる快感や、自己開示・権威づけなど別目的の手段としての役割は無視する
「自分を見つめる」「囚われに気づく」のような手段・プロセスではなく、「何のためにやるか」「何につなげるか」の目的・アウトカムを整理する サマリー
振り返りには「無駄なブレーキをなくす」「アクセルを最大限に踏む」「ナビを見てハンドルを切る」の3目的しかない
3目的に寄与する問いを出し解を見つけることだけが、振り返りですべきことである
以上
振り返りにおける3つの目的・アウトカム
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1.icon無駄なブレーキをなくす
何らか目指す方向性に噛み合った動きがあるときに、その発見・探索・推進を妨げるもの(e.g. バイアス、能力、認知、知識)を知覚し、問題を捉え、解消する 成果と幸福を両立する(Outcome)ために必要なInputを入れたときに出てくるOutputを最も邪魔するもの、つまりボトルネックを解消し、スループットを最大化させる 例)通知が来ていないか何度も携帯を見てしまいそのせいで集中が途切れる。携帯電話を売却しポケベルに機種変更する
2.iconアクセルを最大限に踏む
ボトルネックとしてのブレーキとは異なり、馬力・出力・持続時間・継続期間を高めるのがアクセル
自身を動機づけ、理想へ突き進めるアクセルを特定し、発動条件を見極め、必要なタイミングで呼び出し、長く踏みつづけられるようにする
例)自分が将来なりたい「プロの演歌歌手」に繋がる時に一番燃える。演歌歌手を100要素に分解し、常に仕事で紐づける
3.iconナビを見てハンドルを切る
どれだけブレーキを踏まずにアクセスを踏み切れていたとしても、理想ではない方向に進んでしまうと意味がない
自身が向かう先と向かい方を仮説立て、検証や探索により見直しをかけ、次なる目的地とアプローチをUpdateしつづける
例)アクション映画が好きで脚本家を続けていたが、爆発が好きなだけだった。爆発物所有資格を取り開発者を目指す
目的・アウトカムに合った振り返りを実践する上でのポイント
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ブレーキには「減速」と「分散」の2種類がある
「減速」は、前に進もうとしたときに推進力を下げる要素
「集中したいけど心配が脳内を占める」とか「成果を出したいけどそれが本当に理想なんだっけ」とか
いわゆる「接近・回避」型のコンフリクト
「分散」は、異なる方向へ同時に進もうとして一つひとつの推進力を下げる要素
「あれをやりたいけど、既にリソースが少なくやりきれない」とか「二つのピークが重なってパツる」とか
いわゆる「接近・接近」型のコンフリクト
振り返りはバックミラーを見ることではない
過去の環境と自己を紐解いて「あの時はこの理由でこの結果が起きた」と直接的な原因を明確にするだけでは、どの責務も果たせていない
バックミラーを見て「あの道はこう進むべきだった」「自分はそのイベントが原因で左に曲がった」など原因を追及すること自体は、アウトカムに貢献しない
「外すべきブレーキは何か」「重要なアクセルは何か」「最新のナビではどこにどう向かうべきか」「どこにハンドルを切るべきか」これらの問いに解を出すことだけが、振り返りでやるべきこと
その他、補足・参考資料
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補足
「接近・回避」型のコンフリクト
「接近・接近」型のコンフリクト
https://gyazo.com/b20776cadfe8780aa0e19683e4dfaa7a
参考資料