大きな子どものメタファー
自分の中にいる「子供」を自覚しよう
外見は大人になっても、子供っぽいところが残っている人は多くいます。
例えば、立派な経歴を持っていて、個人で仕事をすれば高い能力を発揮するのに、議論になると理屈よりも『自分は正しい』という気持ちが優先してしまい、チームをまとめられない人。子供っぽいプライドから抜け出せていないわけです。そのプライドが、成長を妨げています。
逆に、親が厳しすぎたことが一種のトラウマになっていて、他人に自分の意見を言えない人もいます。意見が言えないと、自分が考えていることが正しいのか、ピント外れなのか、他人に判断してもらえませんから、やはり成長できません。このケースは、子供の頃と今では環境が違うのだということを理解して、勇気を持ってトラウマから抜け出す必要があります。
こうした『大きな子どもブレーキ』を外す第一歩も、『悩みブレーキ』と同じで、存在を知ることです。『大きな子供ブレーキ』というものがあるのだということを知れば、自分がそれを踏んでいることに気づきやすくなるでしょう。 また、互いに指摘しあうのもいいと思います。『君はプライドが高すぎる』などと言うのは気が引けるかもしれませんが、愛情があればできるのではないでしょうか。また、職場で人事考課とは別に360度評価を取り入れて、互いに気づいたことを伝えあってもいいかもしれません