学部2年生が持ってきてくれた本の感想
A4判1枚以内(文字数は自由。行間を広くするとか、フォントを大きくして少しでも文字数を稼ぐという技を使っても構わない……笑)
あらすじのようなものは極力避ける。
自分らしい感想で良い。自分の興味関心に寄せて書くのは大歓迎
わたしが指示したから、仕方なく書いてくるだろうなぁと予想していたら、しっかり書いてきてくれていて、その後の質疑応答も本をちゃんと読みこなしていないとできない受け答えをしていて驚きました。というか、感激しました。2年生ですから、まだ教育実習等には参加していません。これから本格的に学校のこと、授業のことを理論的にも実地的にも学んでいく形になります。とはいいましても、本学は教員養成学部ですから、他に比べて教員への意識が高いのはもちろん、各科目、授業で「教育」についての基礎的な内容を学んでおります。それらの学びや経験を通して、自分の今までの学びをもとにしっかり考えているのだなと思うととてもうれしくなります。
書いてきたことをブログに載せてもよいという許可をいただいたので、載せておきます。(3人から許可を得ているのですが、もう一人からデータが送られてきていません……苦笑。現段階での公開!!)
もちろん、わたしの研究室は『学び合い』だけを行う研究室ではありません。といいますか、『学び合い』ありきの研究室ではありません。学部4年が4人いますが、『学び合い』に関するような卒業研究をしている人は一人もいません(笑)。わたしの興味関心は授業づくり&学級づくり。学生の興味関心に寄り添って考えていきます。(それが、めちゃくちゃ難しいのですけどね(^0^;)) Tさん
まず学んだこととして、『学び合い』は「目標と学習と評価の一体化」を目指す授業ということです。先生と子どもたちが結んで、目標達成の主体者として授業に取り組むという考え方ですが、実際、自分が小学生の時はその授業のめあてが自分にとってどういう意味を持つのか具体的にわかっていない場合が多かったですし、授業後にそのめあてや目標が達成できていたかどうかについて確認した記憶もありませんでした。そのようなことを避けるために、課題づくりの大切さを学ぶことができました。課題が備えるべき条件として、具体的で子どもの同士の考えの違いや良さがわかること、評価時期が明示されていること、目標とリンクした評価方法が明示されていること。でした。それに加えて、実践②での、アウトプット型の述語を使った目標というのは子どもたちに示す際には大切なことだなと思いました。アウトプット型の述語(説明する、発表する、書く、話すなど、誰かに伝える意味が含まれる言葉)というのは、その目標に対して、みんなが同じイメージを持つことができ、共有することができる表現だからです。学習したあとに、自分では理解したと思っていても、説明して。と言われたらわからなくなることは多々あると思います。子どもたちが本当に学べたのかを評価するためには、考えるだけではなく、相手に伝えることができる。というのを大切にするべきであり、評価することもできるなと感じました。『学び合い』での評価はテストの点数でしか出来ないとも思っていましたが、学習中に、ちゃんと他の子に説明できている様子が見られれば、それも評価対象として捉えることができ、この点から子ども同士の人間関係の観察、更には、対応力、協調性などさまざまな面から子どもを見ることが可能になると思いました。 私は、『学び合い』というのは、誰かと関わりながら学び合うようにしなさい。というような制限をつけてしまうと、窮屈に感じてしまう子どももいるのではないかなと思っていたのですが、第二章の自分らしさ(自主性・責任感)というコンテンツには、全員が課題達成出来るのであれば「学び合わなくても良い」という考えが記されていたのを見て、子どもは『学び合い』という同調圧力を感じることなく学ぶことが可能なのだなとわかりました。自分が一人で学習することを教室のみんなが認めてくれると感じられることで、自分の学級の居場所を見つけられるとともに自由な『学び合い』になるなと思いました。 『学び合い』を成功させるためには、評価と直結し、学習者本人・他者にも達成できたか否かがわかる具体的な目標を設定して、子どもたちに同調圧力を感じさせずにのびのびとまなべるような 環境づくりが大切だなと感じました。
Iさん
はじめに、私がこの本を選んだ理由は副免で国語を専攻しているからです。国語は私が好きな教科ですし、『学び合い』についても実際の授業実践事例がのっているため想像しやすいと思い選びました。私はこれから教員になるために必要な知識や経験が少なく、これから研究していきたいことも決まってない状態で読んだため、この本を読みなるほどと思ったことやもう少し詳しく知りたいなと感じた部分を感想としてあげていきたいと思います。 まず、どの実践例も楽しそうで私が実際にこの授業をうけてみたいと思うものばかりでした。どんな所がこんなにひかれる要因なのかと自分の経験から振り返ってみると、児童主体でありたくさんの人とコミュニケーションをとりながら授業が進んでいる点だと思います。国語は他の教科に比べて多様な考えがでてくる教科です。多くの人と意見交換することで自分とは違う考え方に出会うことができ、自分の意見に根拠をもつことができると思います。人に説明するということは、自分がしっかりと理解してないと出来ないことなので深い学びにもつながると思いました。私は自分から話しかけたりすることが苦手なのですが、このような授業の時だったら自分の考えが正しいかどうか知りたいから自分から話しかけに行くような気がします。自分から話しかけるきっかけがあるということは私にとってはとても有難いことです。授業でこのようなことを繰り返していくうちに自然とコミュニケーション力がついていくのではないかと思い大切にしていきたい観点となりました。
次に、この前でも述べたのですが私にとってコミュニケーションや児童同士の結びつきなどが気になる部分なのだなと感じました。私は友達に会って話すことができるから学校が大好きでした。毎日学校に行けば話すような友達がいる一方で、同じクラスになっても全く話さずに1年が過ぎてしまった人もいます。それはとてももったいないことだったと今は思います。なぜなら、学校が一緒というものさえなかったら絶対知り合うことがなかっただろうなという人がいると感じたからです。様々な人と関わることができることが学校の魅力の一つだと思うので、いろいろな友達と関わるきっかけを授業の中やそれ以外の場面でも作っていくことができたらいいなと思いました。 最後に、この本を読んでいる期間にあるテレビ番組で知育ができる体験型施設の紹介をしているのをたまたま見ました。子どもがARやデジタル機器を使って遊びながら知育できるというものでした。私が覚えているものの一つに砂遊びとARを組み合わせているものがありました。砂場の砂が高くもられているところには山の風景、深くほられているところには川の風景が投影されていて砂のもられている高さを変えることによって山が川・川が山に変わるということが体験できるというものでした。体験型かつ遊びながらも学校で習いそうなことを知ることができるなと思いました。いろいろ興味がでる内容だったのですが私は知育という言葉が気になりました。よく意味を知らず知育という言葉を調べてみると、知育とは物事を考える力を育てることと分かりました。例えば思考力や記憶力、判断力、発想力、想像力だそうです。これらの力はとても大事だし必要だと思います。知育をするうえで大切なことは実際にやってみるということだと思います。この本の実践例でも実際に動物の秘密クイズをつくる活動や友達を取材して友達新聞をつくる活動など児童が主体になって行うものがたくさんでてきました。このような実践は知育がされている実践ということができるのではないかと思いました。たまたまテレビでみたものですが、何かの縁かと思ってもっと知育について詳しく調べていきたいと思いました。また、小学校教育との関連性についても少し気になりました。