日本科学未来館
The National Museum of Emerging Science and Innovation (Miraikan)
https://gyazo.com/9797cd8618719beb225dc89b15a73a38
https://www.miraikan.jst.go.jp/exhibitions/images/20230801_1_tour_top.jpg
日本科学未来館(にっぽんかがくみらいかん、英称:The National Museum of Emerging Science and Innovation、愛称:Miraikan)は、東京都江東区青海の国際研究交流大学村内にある科学館。 https://scrapbox.io/files/6a29fcbe601c8b4efdd815d4.png
日本科学未来館の象徴的な構造物、ジオ・コスモス。球体状にディスプレイを貼り、地球を再現した映像が流れている。
地球の映像も実際に衛生から取得した気象データを反映しており、過去7日間の雲の配置が反映されている。
時間帯に寄っては地球ではなく球状投影された映像作品が上映される。
2005年頃から見ているけど、展示は結構入れ替わっていて、2005年頃から残っているのは象徴的な地球儀ジオ・コスモスのみ。
でも、ジオ・コスモスも3世代ぐらいあり、映像技術の進歩に応じてリニューアルしている。
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このパネルのデザインも文字余白ギリギリの座布団みたいな表現でいいですよねーHelloPeople.icon
東京都現代美術館の看板もそうだが、網の中にパネルがあったりするというのもかっこいい。
英語では、The National Museum of Emerging Science and Innovation(直訳:国立新興科学・技術革新博物館) 一応正式の呼び方は、「にっぽんかがくみらいかん」で「にほん」ではない。
どっちでもいいけどねHelloPeople.icon
QuizKnockがそれをネタにしていた。
僕が5歳の頃から好きな科学博物館HelloPeople.icon
浅川氏は小学生時代に事故で失明しておりその経験からバリアフリーに関する研究をしている。
AIが搭載されたガイドするスーツケースを館内で実験を兼ねたデモを行っている。
浅川館長の現在の日本科学未来館は、より子供向けの体験型展示が増えた。ので、毛利時代と浅川時代で日本科学未来館を二分できると思う。
毛利時代
https://youtu.be/sfQYCHrLEBM?si=e-JR_2BUaeLidzIR
なんらかのメッセージを強く持たせるというよりは、新しい技術を取り巻く社会への影響や未来を客観的に伝えようとしていた一歩引いた展示が多かったように思う。
初期の未来館は、いわゆる普通の博物館で体験型展示は少なく、最先端技術や製品を並べた展示が多かった。
当時もなくはなかったのだが、体験型といっても、PCを並べてモニター上で遊ぶみたいなコンテンツが多かった。そしてそこに子どもの行列ができていたのでもうほぼゲームセンターみたいになってた。
逆に言うと当時の未来館の雰囲気が近い形で残っているのは科学技術館の方。 あと単純に照明が控えめで今より薄暗かった気がする。
2010年代ごろから体験型展示が増え、未来という抽象的なものを主に映像技術を通じて展示する今の形式に。
初期の注目トピックは「ロボット」で、ヒューマノイド、もっというとアンドロイドなどの展示がメインになっていた。
蓮舫の「2位じゃだめなんですか?」という言葉で話題になった事業仕分け。当時、慢性的な赤字状態でコスト削減の余地があるとして予算縮減と財団法人の運営の見直しを求める結論を出した。
民営では成立しないからこそ税金で運営しているのであってこれでは本末転倒じゃないかと感じたHelloPeople.icon
浅川時代
館長の影響なのか、突然未来館の世界観が可愛らしいトーンになった。
コンセプトはMIRAI CAN
https://youtu.be/f6YbznWu1Bk?si=HTm5SBopsPk8KrfQ
動画内でも言っているが、日本科学未来館自体を実験場にするというコンセプトが強くなったらしい。
そうかなぁ…?
https://youtu.be/1yLluQm3RDw?si=7vSFclHCf9B1W94n
また時代の影響なのか持続可能性をテーマにした展示も増えた。
実は5階のなかでほぼ同じテーマの展示が2つある。
地球環境とわたし
こっちの展示は古くからある。
プラネタリークライシス
昔は日本科学未来館オリジナルのASIMOがいた。
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お腹に未来館のアイコンがあるのが特徴。
HONDAがASHIMOプロジェクトを目標達成と判断し研究プロジェクトが終了。
これにより契約終了となり館内のASHIMOも2022年に引退した。
博物館の役割を考えると資料として保管してほしさはあったのでとても残念HelloPeople.icon
常設展
地球環境とわたし
https://scrapbox.io/files/6a29fc6e601c8b4efdd814bd.png
展示のタイトルにもあるように地球と自分自身の関係性についてフォーカスがある。
環境問題と聞くと、あまりにマクロすぎるのと漠然としていてピンとこない部分を展示が密接に繋げようとする工夫がいくつもある。
https://scrapbox.io/files/6a29fc75601c8b4efdd814d3.png
例えば展示の中に入るとすぐにあるのはノコギリ・パイプのハンドル・スコップなどの道具類
この道具類に触れると、次第に人類が際限なく木を切ったり山を崩したりして最終的に乾燥した地球になるという映像が流れる仕組み。
来場者は道具に触れたことをきっかけに自分の行為の延長に地球環境に影響があることを直感的に理解できる。
幼少期、面白半分で触った結果、最悪の結果になる映像を見せられているのでちょっとした驚きにもなったし内容に引き込まれた記憶があるHelloPeople.icon
当時こういった演出が博物館の中でも日本科学未来館の際立つ良さが詰まっていた。
今でこそ様々な形の博物館が存在するが、未来を必ずしも明るいものにならないとか、ユーザーの操作が必ずしもいいフィードバックになるとは限らないみたいなスタイルが良かった。
このスタイルであるからこそ、なんでいい結果にならないんだろうと自然と「いい結果になるには」と考えようとする。
もしくはユーザーが直接関わらないものでもシミュレーションを重視していて、どちらにも偏らない冷静な伝え方の展示をしているものも多かった。丁寧に伝えきるのではなく、余韻を持たせた展示が多く未来館側も「問を産む場所」というコンセプトを強く意識している。
このスタイルは、以下の展示でも見られた
「細胞たち、研究開発中」
「100億人でサバイバル」
かつてあった「ともに進める医療」
展示の最後には、賛否両論の質問集に答えることができるオピニオンバンクがある。
プラネタリー・クライシスhttps://scrapbox.io/files/6a29fc7b601c8b4efdd814ef.png
浅川時代の大規模刷新に伴って生まれた展示。「地球環境とわたし」と比べるとかなり説明的な展示になっている。
展示のほとんどが木材で作られている。
国産木材を活用し、環境への負荷を抑える工夫を随所に採用。
形がいびつで材木市場に流通しない「ヘンテコ材」を活用し、木の個性をそのまま生かした什器を製作
計算機と自然、計算機の自然
落合陽一ということもあり、これは映像学部の人は特に気に入りそうな展示。 彼が提唱したコンピュータの発展の先にある「計算機自然 (Digital Nature)」について導入となるような展示。 それぞれの展示が個性的ではあるが、この展示だけかなりの異質さを放っていて、この展示登場以来、未来館で特定のリズムで鐘が聞こえるようになった。
なかなかわかりにくいものが真っ先にあり、わかりやすいものが一番奥にあるという導線と難易度が正反対になっている展示。
老いパーク
https://scrapbox.io/files/6a29fc64601c8b4efdd8149c.png
パークというだけあり公園のようなデザイン。
こちらも浅川時代の大規模刷新で生まれた展示。
難聴・歩行・健忘・表情認識等など老化するというのはどのような感じ方なのかを体験することができる展示。
100億人でサバイバル
https://blog.miraikan.jst.go.jp/images/20171201_tani_03.jpg
https://youtu.be/xI3nGUJ2sXo?si=zsJ1iqbTr2ZqCOXw
2016年に登場した常設展示。100億人でサバイバル。東日本大震災などの巨大地震や新型コロナウイルス感染症の世界的蔓延のように、災害や感染症等による人的被害をピタゴラ装置で可視化した装置。
ドミノになっているのが人で、赤いボールはハザード(危険有害性)を表している。ハザードが人を倒すことで災害に寄って被害が発生したことを表している。
細胞たち、研究開発中
https://youtu.be/CYTCot5snMU?si=sJi8IM9jL4RwmHVn
https://youtu.be/6zYOkbxa3zk?si=38R_zeemK84YAuQt
2015年に登場した展示。2012年、山中伸弥氏がiPS細胞でノーベル賞を取ったことを皮切りに始まった。
当時のメディアでのiPS細胞は「何にでもなれる細胞」という万能性だけを取り上げた報道が多く、具体的な実用について想像することが難しかったが、この展示では未来でiPS細胞が臨床段階に応用されている形でエピソードが紹介される。
この内容が初見にとってはかなり衝撃の内容になっていて面白い。
例えば膵臓に持病がある患者にiPS細胞を用いて臓器移植をするが、そもそもiPS細胞から膵臓を生成するまではどこで生成するのか?という問題が生まれる。
展示では豚の中に人の膵臓に成長するiPS細胞を作成する話が登場する。
例えばシニア世代のカップルがiPS細胞で卵子を作り、子供を授かれるかという問題について。
iPS細胞は主に皮膚の細胞から作られることが多いが、自分の子供に皮膚から生まれたと真実を伝えることは慎重にならないといけない。
といった形で、iPS細胞による生命科学の進歩とそれに伴うリスクと倫理的な問題をセットで紹介するコンテンツになっている。
エピソードでは最後に来場者がiPS細胞を使用した医療に同意するかどうか尋ねられるシーンがある。
白と黒のシンプルなデザインで、当時衝撃を受けたHelloPeople.icon
後にシラフ知らズを知ったこともあり、こういう系のトーンにはかなり影響を受けていると思う。HelloPeople.icon
ぼくとみんなとそしてきみ
ノーベルQ
かつてあった常設展
『AKIRA』の音
アナグラのうた
https://youtu.be/75jA7F8AXC4?si=nf8c5BBwRPmWhUVf
入れ替わりの激しい未来館の中でも、情報をテーマにしていた点とその異様な見た目によって注目を集めたのか非常に息の長い展示だった。
HelloPeople.iconは大学時代に飯田和敏氏へインタビューを行った。
元々、「デジタルの森」をコンセプトに科学技術振興機構が企画していたが、その企画内容があまりにジブリすぎるので面白くないと感じた飯田氏 そこから、
ひし形を1ビットに見立てる
情報技術は断片の集合体によって形成される様子を直感的に表現するため。
世界観はディストピアにする
ディストピア世界のなかで博士が残した技術だけが蠢いている。
来場者は蠢く技術とともに未来を体験しながら過去(つまりは現在)を追体験する
これによって現在の技術の延長にあるような見せ方だった。
当時、企画が進行していたなかで日本は東日本大震災に見舞われ、日本科学未来館も例外ではなく設備が破損し天井のオブジェクトが落ちるなど大きな被害があった。
震災への対応に追われる中で、ディストピアの世界観は不謹慎ではないかという声もあり企画が中止に迫られていたが、飯田氏は毛利館長から「日本科学未来館が扱うテーマは自然科学であり、地球そのものです。地震などの自然災害もまた地球の営み(ダイナミズム)の一部であり、私たちはそこから逃げて生きていくことはできません。だからこそ、今これを伝える意味がある(発信する使命がある)。」と背中を押され企画を続行。
2011年に展示が始まり後2023年までの約12年とかなり長い期間展示されていた。
ちなみに、アナグラのうたの構造物には来場者が見えない裏側に制作で携わったチームのイラストやサインが描かれている。
インターネット物理モデル
大島先生が気に入っている展示。
その名の通りインターネットの情報の伝達を黒と白のボールの移動で表現したもの。
もはや「未来」では無くなったからなのか、ちょうど現在インターネット物理モデルがあった場所に量子コンピューター・ディスコがある。(この量子コンピュータ・ディスコの装置が結構インターネット物理モデルに似ているので、おそらくビジュアルが継承されている。)
https://scrapbox.io/files/6a29fc57601c8b4efdd81476.png
ともに進める医療
https://youtu.be/rcbk3p2N_qE?si=kEAu1GewlcQU8VTc
この展示はかなり昔から展示されていたかなり長寿の展示。2006年に展示開始、2023年に終了。
確か、おば(父の姉)と一緒に行ったときが一番面白かった記憶がある。HelloPeople.icon
おばは薬剤師で、実際会社で遺伝子を扱った薬品に関する研究をしていた。
主に先進医療をテーマにした展示。入口前にはシシヤマザキのロトスコープによるアニメーションが人目を惹く。 https://scrapbox.io/files/6a29fc4f601c8b4efdd81459.png
エンドクサ
最先端の医療技術が「実際に社会へ浸透することについて意見を募る」コーナー
来場者がDNAを使用した製薬について賛成かどうかなどを解答し、回答結果が天井に他の来場者の答えと比較して表示される仕組み。