副次的動作
Secondary ActionARROW.icon技法.icon
原理
人間の動作は単一ではなく、常に複数の動きが同時並行で進行している。歩きながら腕を振る、話しながら眉を動かす、考えながら指でリズムを取る、といった具合に、主要な動作に付随する小さな動きが必ず存在する。これがあることでキャラクターは生きているように見え、感情と性格が豊かに表現される。
ただし副次的動作は、あくまで「副次的」でなければならない。主役の動きを邪魔せず、注意を奪わない範囲で配置する必要がある。フランク・トーマスとオリー・ジョンストンは「Secondary Actionは主要なActionを支えるためにある」と強調している。 Follow Throughとの違い
似た概念に余韻と重ね合わせがあるが、両者は区別される。Follow Throughは「主体の動作の余波として自動的に生じる動き」(慣性による髪や服の揺れ)であるのに対し、Secondary Actionは「意図的に追加される別の動作」(歩きながらの表情変化など)を指す。前者は物理現象、後者は演出選択。 適用範囲
キャラクターアニメーションでは性格描写の重要な手段。同じ「歩く」という動作でも、副次的動作を変えるだけで「自信に満ちた歩き」「疲れた歩き」「警戒した歩き」が描き分けられる。
モーショングラフィックスでは、メインのアニメーション要素に小さな振動・回転・パーティクルを添えることで、画面に「生きている感じ」を加える応用がある。UIではボタンに微細な呼吸(パルス)を加えて「待機中の存在感」を出す技法などが該当する。 参考文献・出典
「Twelve basic principles of animation」Wikipedia
「Secondary Action Principle」Animator Island
「The 12 principles of animation」Adobe