『妖精の魔法』
『妖精の魔法〈フェアリーギフト〉』
“魔法が実在しない世界”を“魔法が実在する世界”へと書き換えていく魔法。魔法が実在しない世界で唯一発動できる魔法。アルニアにおいては“魔法法則”とか、あるいは単純に“魔法”と呼ばれることもある(うるユニ小ネタ集・9)。 基本的には、アルニアに住む妖精が生きている間中不随意に発動し続ける能力である。この能力が発動していると、効果の範囲内で人々が感情を動かすのに伴って魔素という物質?が土地に蓄積されていく。魔素が一定以上たまった土地では、野生動物が魔獣に変化したり人間が魔法を使えるようになったりする。魔素がたまればたまるほど、魔獣は勢力を増し、人間が使う魔法の威力も高くなる。 また、効果の範囲内に住む人々が魔法の実在をそこまで異常だとは思わなくなるという副次効果もある(うるユニ小ネタ集・9)。
効果範囲は妖精ひとりに対して地方都市一個ぶんほどか。
人間が一定時間呼吸を止められるように、妖精も『妖精の魔法』発動を一定時間止めることができる。しかし、人間が呼吸を止め続けることはできないように、妖精も『妖精の魔法』発動を止め続けることはできない。
『妖精の魔法』によってある世界が危険にさらされたときの対抗措置として考案された魔法が『破産魔法』であり、その実現のための専用の道具が魔神機である。 その能力の本質は、魔法が実在しない世界のなかに異世界を展開することとも表現できる。この能力をさらに応用すれば、ある世界から異世界へと移動することも可能であるらしい。