【仮称】魔法の王笏
麗華の魔法のステッキが変形したもの。任意にステッキの形態にも戻せる。
王笏とは西洋において君主の権威の象徴として用いられた長い杖のこと。麗華のものは身長ほどの長さで、先端に小さな鈴がついている。
そもそも麗華は『妖精の魔法』を常時発動しており、“魔法というものを実在せしめる”という意味において周囲の土地を支配している。その支配権をいっそう明白に示すのが魔法の王笏を使った魔法である。
具体的には、魔法の王笏で触れた物体は魔法の力を一時的に失う。魔法を実在せしめた支配者自身の意思によってならば、魔法が実在しない状態を作り出すこともまた可能であるという寸法である。
麗華は魔法の王笏が届く範囲のものから任意に魔法の力を奪うことで、魔法の力に依存して戦う者たちを相手に絶対的な優位を取った。