アライア
概要
物語
性別
男性
見た目
サラは白い髭の顔を見た。年老いてしわが寄り、狂気に輝いている。ざらついた顔の右眉から左の頬にかけて長い傷跡が刻まれ、細く三つ編みにした髭に、真珠や釣り針を編み込んでいてる。 人柄
「アライアは血も涙もない老いぼれだとか、無慈悲な船長とか、熟練の殺し屋だとか色んな面でその名を知られてはいたが、食べ物についてこだわりがなかったとは聞いたことがない」ペティはそう言い、自分のジョッキに残ったラム酒を甲板に流し捨てた。 死因の噂
「奴がどうやって死んだか知ってるか?」
「寝ている間に、あまりの暴行に耐えられなくなった給仕係に刺されたって聞いたけど」ジョッキを片手に合流したブラクストン船長が答えた。
ミス・フォーチュン.icon「あたしは、夕飯に死にぞこないのトゲイカを食って窒息死したって聞いたけど」
レーフェン.icon「いやいや、それはスロータードックの解体屋の連中が勝手に言ってることだ。俺は穴倉住まいの小売商人の一人に、奴は酔っぱらって船から落ちたと聞いたぞ。ポケットに金が山ほど入っていたから、その重みで、海底で待ってる鬚の貴婦人のところまでまっしぐらに沈んだそうだ」 死んだと見せかけていた
「それでは、お前たちの血を生贄として海に捧げることにしよう!」大蛇呼びが叫び、マスクとフードを引き剥がしてその素顔を露わにした。ここに集った全員を殺そうとしている張本人の正体が分かるように。 その後
サラは小剣をアライアの首の横に突き刺し、力を込めて反対側まで貫いた。男の頭が後ろに倒れると、サラはさっと手を伸ばして、アライアが首に付けていた切れた革紐を掴んだ。アライアの手が痙攣して離れると、金属の巨人が彼をもぎ取り、同時にサラのロープを固定していた甲板のフックが外れた。