大蛇呼び
役割
見た目
ロープで作られた法衣を着ている
彼はロープで作られた法衣を着ている。藍染の紐一本ずつが丸く編み込まれていて、太さの違いと掠れたクラーケンの染料のおかげで、まるで彼は荒削りの触手に包まれているかのように見えた。彼の顔全体が黒い入れ墨で覆われていて、それはリヴァイアサンの大きな口にある無数の歯を模していた。僧や大蛇呼びたちは常に自らを恐ろしく見せようとする。男どもの癪に障る習性だ。 ギザギザのフードの中で、大蛇呼びは、顔の下半分を穴のあいた珊瑚のマスクで覆っている。両目と額は干したイカの体に覆われていて、司祭は大雑把にあけられた覗き穴から、集まった船長たちを観察している。
大蛇呼びが叫び、マスクとフードを引き剥がしてその素顔を露わにした。ここに集った全員を殺そうとしている張本人の正体が分かるように。
噂
大蛇呼びは鬚の貴婦人と繋がっていると言われており、彼らがどんな方法を使っているのか知る者はほとんどいなかった。