なりわいのストラテジー(はたらく・はこぶ・とりかえる)
世界は「誰かの仕事」で出来ている(原論)
今いる場所、身に付けた衣服、今日の食事、その全てに、一から十まで自分で用意できるものは皆無といってよく、必ず、誰かが作り、誰かが運び、誰かが仲介したもの、その無限といってもよい連鎖の結果として、私たちがいま使用しているモノやサービスがある。[p.87]
速度という使命(技能の獲得)
→同じ「皿洗い」とはいえ、ほかの現場では、また違ったスキルが要請される。たとえば山小屋での皿洗いでは、「速度」とは異なる「使命」として「環境への配慮」が最優先事項となる。
仕事を遊ぶ(技能の革新)
「ブラック」に抗するために(現在)
労働基準法など労働法規の基本知識は、働く者すべてが学ぶべき基礎教養となったといって良いだろう。[p.101]
「はこぶ」ということ(原論)
…電気通信技術が確立される以前、情報がヒトやモノを離れて運ばれることはなく、交通・運輸・通信の三者は現実に一体だった。逆にいうと、通信が交通・運輸から自立して展開することが、通信の近代そして現代だといってよい。[p.109]
自然の制約とその解消法(前近代)
…前近代の移動は「厄介ごと」であり、災害や戦乱といった、止むに止まれぬ事情でもない限り、闇雲に行われるものではなかった。[p.115]
鉄路がもたらすエトセトラ(近代)
化石燃料がもたらした交通の革新は「travel から tour へ」というテーゼに要約できる。[p.116]
「利便」に捕らわれる(現在)
贈与の「負い目」と四種の交換(原論)
…財貨の移動は反対方向の負い目を発生させるものであり、この原理を変換することで現実の様々な交換は成り立っている。[p.132]
商業の発生と展開(前近代)
日本における商業の発生と展開:臨時から常時へ[p.132]・移設から常設へ[p.134]・兼業から専業へ[p.135]
デパート、スーパー、コンビニ(近代)
デパート:1904_三越呉服店(東京・日本橋)
コンビニ:1973_セブン-イレブン・1975_ローソン
「人格的交換」の消失と再生(現在)
/icons/hr.icon