「個の学び」が真ん中にある
詳しい説明に入る前にこの図を概観しておきましょう。この図の特徴的な点の一つに「主体的学び」が真ん中に配置されているということが挙げられます。 学びの場は究極的には「個の成長を保証する場」であるべきだと思っています。学習指導要領に則って教育活動を行う者の目的は「人格の完成」です。とすると、学習集団も、教室のシステムも、教師の働きかけも全ては「個の学び」に還元されるような仕組みであるべきです。
そもそも、自分の学習の主人公は自分でありたいですよね。自分の人生において自分が脇役であることなどありえないわけですから。だから、この図の真中には「主体的学び」が位置づき、その他の要素はすべて主体的な学びとの関係性の中にあります。
学習者一人ひとりの「主体的な学び」が強くなればなるほど、集団の学びは豊かになるという、単純なロジックです。
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