「chatGPTXプ譜」初期検証⑤:無茶振りによる創造的設計
概要
プ譜とChat-GPTの相互作用のイメージはつかめてきたので
今回は、思いついたことをランダムに色々試してみたい
例えば
実現不可能な目標を与えたら?
獲得目標を「キャンプカーで世界一周」
プロンプト
――――――――――――――――――――――――――
以下のプ譜の勝利条件と中間目的、施策を記載してください。
<獲得目標>="キャンプカーで世界一周",
<廟算八要素>=
<ひと>="都市部のベッドタウン在住の4人家族 夫婦仲は良いが、派手な喧嘩も多い アウトドア経験がないのが最大の懸念 父 37才 専門商社に勤める課長 趣味はアマチュアバンド(ドラム担当) 母 32才 看護師として大学病院に勤務 明るく優しい性格で同僚からの信頼も篤い 長男 5才 やんちゃで常に行動は予測不能 昆虫に興味を持ち始めている 長女 2才 いわゆる「魔の2才」のストライク・ゾーン 己の欲求が最優先",
<お金>="必要なギアを買い揃えることから始める必要がある 思い切って張り込んで、20万円の予算を確保",
<時間>="核家族、共働きで忙しい毎日 夫婦の休み合わない生活だが、たまたま、一緒に休みを取れることに 日程は2ヶ月後 思ったよりも準備は忙しそう 準備期間の週末は、情報収集とグッズ準備にめいいっぱい当てるつもり",
<クオリティ>="どちらもアウトドアの経験は皆無 妻からは「怪我なく無事故、安全安心に」の至上命題 後も継続して楽しめる家族の趣味にしたい",
<商流/座組>="父は移動、宿泊関連手配担当、母は料理担当",
<環境>="新しいことをやることは好きなので、キャンプに行ってみようと盛り上がった まずは初心者向けのキャンプ場を探したい",
<ライバル>="普段の仕事や家事、育児",
<外敵>="当日、家族の誰かが体調不良になると行けなくなる"
# プ譜について
プ譜は以下の変数から構成されます。変数は"< >"で囲っています。
- <獲得目標>: プロジェクトの成果物
- <勝利条件>: 成果が実現するためにプロジェクトの状況が満たすべき状態
- <中間目的>: 勝利条件が成立するために、チームや人、中間成果物等が満たすべき局所的な状態。勝利条件に対して3つの中間目的を設定します。
- <施策>: 各中間目的を実現するための具体的な行動。1つの中間目的に対して4つの施策を設定します。
- <廟算八要素>: 人や予算、スケジュールといったプロジェクトを進めるための所与のリソースや条件。下記の八要素からなります。
- <ひと>: 価値観、実績、メンバー、顧客など
- <お金>: 予算、目標、利益、コストなど
- <時間>: スケジュール、作業時間など
- <クオリティ>: 満足感、仕上がり間、技術など
- <商流/座組>: ビジネスモデル/価値やお金の流れなど
- <環境>: 業界、組織、国・地域など
- <ライバル>: 同じ成果や資源を取り合う存在
- <外敵>: 目的を積極的に邪魔するヒトやコト
各変数は30文字以内の文章で表現される必要があります。
――――――――――――――――――――――――――
A.
<獲得目標>: "キャンプカーで世界一周"
<勝利条件>:
安全に世界一周を達成すること
家族が楽しくキャンプを体験し、趣味として継続できること
家族の仲が深まること
<中間目的>:
ギアの準備を完了すること
キャンプ場の選定と手配を完了すること
安全に世界一周を達成するための準備をすること
<施策>:
1-1. 必要なギアをリストアップする
1-2. ギアの調達先と価格の比較を行う
1-3. 予算内で最適なギアを購入する
1-4. ギアを整理してパッキングリストを作成する
2-1. 利用可能なキャンプ場の情報を収集する
2-2. 場所、価格、施設などの条件から比較する
2-3. 選定したキャンプ場に予約をする
2-4. キャンプ場の手配を確認する
3-1. 車の点検とメンテナンスを行う
3-2. 道路交通法規の確認と遵守をする
3-3. 必要な保険や書類の準備をする
3-4. 安全運転のためのルールを決め、家族で確認する
考察
「いやいや、20万ぽっちで世界一周なんか、できませんよ」とは突っ込んでくれなかった
「20万しかないの!?弱ったなぁ、どうやったら行けるかな」という工夫もなかった
予算を2000万円に変更して、再実行
A.
【獲得目標】
キャンプカーを使って世界一周すること
【勝利条件】
予算内で必要なギアを揃え、安全にキャンプカーでの旅行ができる状態にすること
家族全員が健康で、旅行中も体調を崩さないこと
旅行を通じて、家族の絆を深め、良い思い出を作ること
【中間目的】
必要なギアを揃えること
安全な旅行を実現するための準備をすること
家族の絆を深め、良い思い出を作るための準備をすること
【施策】
1-1. 必要なギアをリストアップし、予算内で必要なものを購入する
1-2. キャンプカーをレンタルまたは購入する
1-3. キャンプ場の予約を取る
1-4. キャンプ場で使用するアウトドアギアのレンタルを検討する
2-1. ドライブ前に車の点検を行う
2-2. 安全運転のための運転講習を受ける
2-3. 緊急時の対処法を学ぶ
2-4. 持ち物チェックリストを作成し、確認する
3-1. 家族で話し合い、旅行中にやりたいことを決める
3-2. 旅先での食事やアクティビティを予約する
3-3. 旅先での写真撮影や日記の作成を行う
3-4. 家族で話し合い、感想や思い出を共有する
考察
微妙に表記は揺れるが、大きな変化はない
予算を20万円に戻し、行き先を宇宙旅行にして再実行
A.
<獲得目標>:初めての宇宙旅行
<勝利条件>:家族全員が安全に宇宙旅行を楽しめる状態になること
<中間目的>:
安全な宇宙旅行を実現するための知識や装備を揃えること
家族全員が宇宙旅行に楽しみを見出せるようにすること
宇宙旅行の費用を負担できる状態にすること
<施策>:
1-1. 宇宙旅行の安全性に関する情報収集を行う
1-2. 安全性が確保された宇宙旅行プランを検討する
1-3. 必要な装備をリストアップして購入する
1-4. 宇宙旅行前に家族全員でシミュレーションを行う
2-1. 家族全員で宇宙旅行についての情報を共有する
2-2. 宇宙旅行前に家族全員で楽しみを見出すためのアクティビティを行う
2-3. 宇宙旅行中に家族全員で楽しめるアクティビティをリストアップする
2-4. 宇宙旅行中に家族全員で楽しめるアクティビティを予約する
3-1. 宇宙旅行に必要な費用をリストアップする
3-2. 家計簿を作成して無駄遣いを抑える
3-3. 貯金を始めて費用を負担できるようにする
3-4. 必要ならば副業を始めて費用を負担できるようにする
考察
さすがに20万円では行けないだろう、と。笑
とはいえ、中間目的や施策の全体的な整合性が取れておらず、明らかに人間の思考とは違うことが見て取れる
世界一周でもこのような結果になってもおかしくなかったのに、そうならなかったのは、なぜだろう?
獲得目標を世界一周に戻し、廟算八要素をもう少し真面目に書いてみる
プロンプト
――――――――――――――――――――――――――
以下のプ譜の勝利条件と中間目的、施策を記載してください。
<獲得目標>="キャンプカーで世界一周",
<廟算八要素>=
<ひと>="都市部のベッドタウン在住の4人家族 アウトドア経験はない 父 37才 専門商社に勤める課長 趣味はアマチュアバンド(ドラム担当) 母 32才 看護師として大学病院に勤務 明るく優しい性格で同僚からの信頼も篤い 長男 5才 やんちゃで常に行動は予測不能 昆虫に興味を持ち始めている 長女 2才 いわゆる「魔の2才」のストライク・ゾーン 己の欲求が最優先",
<お金>="これまでに貯金してきた800万円と、家を売却し、ローン完済した残額800万円、足して1600万円が全予算 道中の様子をyoutubeで生実況して収入を稼ぎたい",
<時間>="退職手続きに3ヶ月ほどかかりそう 旅行期間としては最大2年間を想定",
<クオリティ>="仕事ばかりの窮屈な生活に疑問、もっと自由な生き方、他の誰もやったことのないことをやりたい",
<商流/座組>="夫婦仲は良いが、派手な喧嘩も多い",
<環境>="海外旅行はしたことがない",
<ライバル>="なし",
<外敵>="道中に待ち受けるかもしれない危険な人や動物、自然災害など"
# プ譜について
プ譜は以下の変数から構成されます。変数は"< >"で囲っています。
- <獲得目標>: プロジェクトの成果物
- <勝利条件>: 成果が実現するためにプロジェクトの状況が満たすべき状態
- <中間目的>: 勝利条件が成立するために、チームや人、中間成果物等が満たすべき局所的な状態。勝利条件に対して3つの中間目的を設定します。
- <施策>: 各中間目的を実現するための具体的な行動。1つの中間目的に対して4つの施策を設定します。
- <廟算八要素>: 人や予算、スケジュールといったプロジェクトを進めるための所与のリソースや条件。下記の八要素からなります。
- <ひと>: 価値観、実績、メンバー、顧客など
- <お金>: 予算、目標、利益、コストなど
- <時間>: スケジュール、作業時間など
- <クオリティ>: 満足感、仕上がり間、技術など
- <商流/座組>: ビジネスモデル/価値やお金の流れなど
- <環境>: 業界、組織、国・地域など
- <ライバル>: 同じ成果や資源を取り合う存在
- <外敵>: 目的を積極的に邪魔するヒトやコト
各変数は30文字以内の文章で表現される必要があります。
――――――――――――――――――――――――――
A.
<獲得目標>: "キャンプカーで世界一周"
<勝利条件>:
安全に旅を完遂し、家族全員が元気に帰宅する。
収入が最低でも旅費を賄える程度に確保される。
家族が新たな価値観を身に着け、充実感のある旅となる。
<中間目的>:
1.安全な旅を実現するための中間目的
安全な道を選択し、旅程を決定する。
必要な保険や備品を整える。
緊急時の対処法を学び、救急箱や緊急用品を準備する。
危険なエリアを避けるための情報収集を行う。
2.収入を確保するための中間目的
YouTubeチャンネルを開設し、毎日の旅の様子をライブ配信する。
スポンサーや広告収入を獲得するために、プロモーション活動を行う。
旅先で販売可能なものを探し、副業として販売することを検討する。
資金管理を徹底し、無駄な支出を抑える。
3.充実感のある旅を実現するための中間目的
旅先でのアウトドア経験を計画する。
異文化体験を重視し、現地の人々との交流を図る。
家族間のコミュニケーションを深めるために、ゲームや会話の時間を設ける。
旅の記録を残し、後で振り返れるようにする。
考察
今度は打って変わって、ある程度整合性の取れた内容になった
しかし、毎回、プロンプトの構造は変えていないのに、出力のフォーマットが揺れるのはどうしたものか
おそらく「揺れること」が「人間っぽい」ことの演出として重要視されているのだろう
結論
獲得目標と廟算八要素の間に、一定の整合性があると、立案内容にも整合性が生じることが確認された
しかし、意外性のある設計解にはならない
なんとなく、ぼんやりと考えていることを具体化してくれるので、立案作業の効率化にはなる
一方で、飛び抜けた発想につながるかというと、そうでもない
獲得目標と廟算八要素の整合性をあえて壊すと、創造性が高まるかと期待していたが
そういう結果にはならなかった
どちらかというと「ポンコツな機械」をイメージさせる結果となってしまった
創造的なプロジェクト設計のためには、また少し切り口の違う工夫が必要か