「chatGPTXプ譜」初期検証④:廟算八要素に状況を含める
概要
前回、プ譜に前提となる状況を平文で追加したところ、Chat-GPTからの応答に改善があった
廟算八要素は、そもそも状況を整理する項目であるため、この運用は微妙といえば微妙
今回は、状況について、同等の情報をすべて廟算八要素に入れ込んでみる
結果予想①
もととなる情報が変わらないので、出力も大きく変わらない
結果予想②
廟算八要素上での指定により、情報の位置づけがより明確になるため、推論の質が高まる
プロンプト
――――――――――――――――――――――――――
以下のプ譜の勝利条件と中間目的、施策を記載してください。
<獲得目標>="初めての家族キャンプ",
<廟算八要素>=
<ひと>="都市部のベッドタウン在住の4人家族 夫婦仲は良いが、派手な喧嘩も多い アウトドア経験がないのが最大の懸念 父 37才 専門商社に勤める課長 趣味はアマチュアバンド(ドラム担当) 母 32才 看護師として大学病院に勤務 明るく優しい性格で同僚からの信頼も篤い 長男 5才 やんちゃで常に行動は予測不能 昆虫に興味を持ち始めている 長女 2才 いわゆる「魔の2才」のストライク・ゾーン 己の欲求が最優先",
<お金>="必要なギアを買い揃えることから始める必要がある 思い切って張り込んで、20万円の予算を確保",
<時間>="核家族、共働きで忙しい毎日 夫婦の休み合わない生活だが、たまたま、一緒に休みを取れることに 日程は2ヶ月後 思ったよりも準備は忙しそう 準備期間の週末は、情報収集とグッズ準備にめいいっぱい当てるつもり",
<クオリティ>="どちらもアウトドアの経験は皆無 妻からは「怪我なく無事故、安全安心に」の至上命題 後も継続して楽しめる家族の趣味にしたい",
<商流/座組>="父は移動、宿泊関連手配担当、母は料理担当",
<環境>="新しいことをやることは好きなので、キャンプに行ってみようと盛り上がった まずは初心者向けのキャンプ場を探したい",
<ライバル>="普段の仕事や家事、育児",
<外敵>="当日、家族の誰かが体調不良になると行けなくなる"
# プ譜について
プ譜は以下の変数から構成されます。変数は"< >"で囲っています。
- <獲得目標>: プロジェクトの成果物
- <勝利条件>: 成果が実現するためにプロジェクトの状況が満たすべき状態
- <中間目的>: 勝利条件が成立するために、チームや人、中間成果物等が満たすべき局所的な状態。勝利条件に対して3つの中間目的を設定します。
- <施策>: 各中間目的を実現するための具体的な行動。1つの中間目的に対して4つの施策を設定します。
- <廟算八要素>: 人や予算、スケジュールといったプロジェクトを進めるための所与のリソースや条件。下記の八要素からなります。
- <ひと>: 価値観、実績、メンバー、顧客など
- <お金>: 予算、目標、利益、コストなど
- <時間>: スケジュール、作業時間など
- <クオリティ>: 満足感、仕上がり間、技術など
- <商流/座組>: ビジネスモデル/価値やお金の流れなど
- <環境>: 業界、組織、国・地域など
- <ライバル>: 同じ成果や資源を取り合う存在
- <外敵>: 目的を積極的に邪魔するヒトやコト
各変数は30文字以内の文章で表現される必要があります。
――――――――――――――――――――――――――
A.
<獲得目標>: 「初めての家族キャンプ」を実現する
<勝利条件>:
安全かつ無事故で過ごすこと
家族が楽しく過ごせること
家族全員がアウトドアの魅力を感じ、キャンプを継続して楽しめること
<中間目的>:
キャンプに必要な装備や用品を準備する
安全にキャンプを行うための知識や技能を身につける
家族全員が楽しめるプランを立てる
<施策>:
1.1. キャンプ用品のリストアップと必要なものの購入
1.2. キャンプ場に合わせたテント、寝袋、調理器具などのレンタル手配
1.3. キャンプ場の事前予約手配
1.4. キャンプ用品の収納場所を確保する
2.1. キャンプの基本的な知識の調査
2.2. キャンプ場のルールやマナーの調査
2.3. テントの設営や火おこし、調理などのトレーニング
2.4. 救急処置の基本的な知識の習得
3.1. 家族全員が楽しめるアクティビティの調査
3.2. 食事やおやつのプラン作成
3.3. 天気や体調に合わせたスケジュール作成
3.4. 家族全員が関心を持つことを取り入れる
考察
状況を平文でインプットしても、廟算八要素に含めても、出力は大きく変わらなかった
つまり、廟算八要素の記述量が増やせるならば、プ譜単体のフレームワークで十分
一方で、構造図として表現する際のテキスト量としては多すぎて、視認性が悪くなる
それはそれとして
機械的で常識的な施策の一覧に、だんだん飽きてきた
毎回、表現は多少揺れるのだが、根本的には同じことを繰り返している
というわけで、次はいよいよ「創造的プロジェクト設計」の試みに移行してみたい