第281回例会「汝から無の場所をどう考察でき、またどう考察できないのか」
開催日:2026年3月8日
コメント
ふかくさ「西田が考察する無の場所とは、命題(S is P)を包摂する that節の作用であると理解したが、that節の作用という抽象化を経た後に、他の主体である他者=汝を立てることに根本的に無理がある。なぜならばthat節の作用は人称に中立的であり、また誰が話者であるかにも中立的であるからだ。他者を立てる(認知する)とか承認するといった行為は日常的な現象であり、その限りで私は私に内在するthat節の包摂作用だけを唯一のものとしているわけではない。だから、いきなり無の場所に飛んでいく前に適切に他者の問題を対応してから無の場所論に行くべきであって、そこをスキップしてから他者の問題を扱おうとすると不具合が出るのだろうと思う」
参加者
イトウ