まつどさんの言うICT教育の問題点は、一体何を想定しているのだろうか
まつどさんの言うICT教育の問題点というのは、一体何を想定しているのだろうか。ボブは訝しんだ。
もしくは普遍的な教育に対してのものだろうか。どちらにせよ論点が明確でなく、目についたものに思いつきをぶつけているようにしか見えないのが現状ではある。それが私の限界なのか、それとも。
整理すると
コミュニケーションのあり方を改善する手段としてのICTをより身近にしていきたい
そのために学習においてICTを取り込む必要がある(いつも使わないメディアは活用できない)。
現状の学校教育ではICTを学べるような環境の整備が進むのは難しい。
せめて各個人でICT活用スキルを伸ばせるような場所があればいいのではないか。
自分のキャリアとしては、学校教育で実際に教団に立つ予定もないので、学校教育で実際にどうICTを活用していくかという議論をしたくても、深いところまでは踏み込めないと思っているし、インフラ勉強会に参加したりしているなかで、企業側がどういう風にICTのインフラを学校に提供していくのかという観点にも興味があるが、実際に仕事としてそういう企業に務められる可能性もあまりないので、
SKY株式会社をご存じない? 内田洋行という企業名に聞き覚えは? ありすぎて都市部も田舎も競争状態です。リクナビかマイナビを検索し、説明会に参加すれば解決できる問題です。解決したいのならば。
まつど.icon教育ITソリューション EXPO に参加したことがあるので、関連する事業をしている会社がたくさんあるのは知っています。下でも書きましたが、自分がそういった企業に入って、なんらかの価値を提供できるだけの(潜在的な)実力があるのかということを考えると、現段階ではとてもじゃないけど自信がない。そういう意味で、自分が向き合うべき課題ではないのかもしれないと考えています。となると、やはり、今やっていることのあれこれは自己満足でしかないのかもしれず、それが他の人にも伝わるので、あれこれがうまくいかないのだという結論になるのかもしれません。ならば、早めに見切りをつけてしまうことが合理的な判断かもしれないと思えてきました。ありがとうございます。
どうせ解決できない問題に対しては、自分の領分ではないと切っていってしまうことが重要ではないかとかねがね思ってはいたのですが、どうも踏ん切りをつけることができずにいて、今回指摘を受けて、検討し直すことができてよかったです。
座学として色々と先行研究に当たりたい気持ちがあって、調べてはいるが、深いところまでは踏み込めない。一応、今バイトしているe-learningの制作の会社に、もし雇ってもらえるなら、業界に関わっていくのだから、利益のあるものを作れるようにICT活用の先行研究を辿る必要があるかなとは思っているものの、今のままでは雇って貰えそうにないし、
大学生はすでに大学という協調学習・共同研究リアルタイムオフラインプラットフォームを持っている(使う権利のために多額の資金を用いている)んですが、まずはそれを活用しようとは思わなかったのですか? 箸が使えないからスプーンを、スプーンを使えないから素手を……と、退化していく図式しか思い描けないのはなぜでしょうね。
そもそも自発的である必要がどこにあるのか。自発的に研究に励むのはもちろん「そうすべき」なのでしょうが、では奨学金のために研究に励むのは自発的なのか。単位のために研究するのは自発的なのか。承認欲求は、就活目的は、社会への貢献は……。規範を用いるならば、規範の構成要件を明確にする必要があります。また、これは釈迦に説法でしょうが、「~~であるべき」といった理念は存在するだけで紐帯を曖昧にします。人の数だけ解釈があるのは当たり前だからです。
異なる目的を持つメンバーが共同できるのは、共同できるだけの共通の小目的があるからです。オンライン協調学習プラットフォームに参加するにあたっての小目的(≒利益)はどれほどのものなのでしょう。大学というプラットフォームは、単位取得という限りなく共通になりうる小目的を提供しています。単位を取りたいだけなら既存の仕組みを活用するだけで事足ります。他人との交流ならゼミや研究室に参加し、サークルに入り、バイトをして、恋愛でもして見せればいい話です。
というか、そもそもICT教育の問題点とこれはどのように関係するんですか?
まつど.icon申し訳ない。自分の領分はどこまでなのかを再確認する意味で書いていて、後で別のページに移そうと考えていました。批判される場合、自分のやれること以上のものを引き受けようとしていることがあって、自分もそれに該当すると思い、問題を再設定している作業でした。ICT教育のなかでも、自分が介入することでなんらかの良さを生み出せる範囲というのはどこまでなのかを確認してから、再度問題を論じようと思っていました。疲れていて寝てしまったので。
まつど.icon「共同できるだけの共通の小目的」に関しては、以前『インザ・ミドル』の読書会を開こうとして失敗したときに、同じことを思いました。その時間を費やして、参加者がどんな利益を得ることができるのか。利益があるから当事者として参加するという構造がなければ、持続的ではありえないですし、そのような無駄撃ちは時間の無駄かもしれません。自己満足でやっているなら、他人を巻き込むなということが言いたいのでしょう。アクティブ・ラーニングに対しても、僕自身は作業自体に「自己満足感(中身がない)」を見出したりするのですが、それと全く同じ批判を自分が受けている構図だと認識しています。
まつど.icon一応、自分が在籍しているのは通信教育の教育学部(のいまは4回生ですが)で、もちろん、それを選んだのは、僕自身なのでリアルの大学を選ぶべきだったのかもしれませんが(自分の場合は、お金がなかったのでこれが最適だったと思ってはいるが)、「大学という協調学習・共同研究リアルタイムオフラインプラットフォーム」を選ばずに、通信教育の大学を選んだ人たちの学習改善が、自分のICT教育における課題で、今の自分が向き合っていて、具体的にアクションを起こせる(そして、失敗したらなぜ失敗したかを分析できる)解決への方略が見込める問題だと思っている。
「大学という協調学習・共同研究リアルタイムオフラインプラットフォーム」という意味では指導教官ともっと密に情報交流していった方が利益になるのではないかとも思っていて、その意味でのICT活用のやり方(たとえば卒論の進捗を2週間に1回定期報告をするとか)を改善しようかなとも考えています。
まつど.icon「単位を取りたいだけなら既存の仕組みを活用するだけで」そのとおりです。最低限の能力を担保することが目的なので、そこから先もっと深く理解したいという人は少ないですし、別のプラットフォームを導入することは現実的でないのかもしれません(さらなる問題を生むもとになるのかもしれません)。となると、研究とまではいかない粗末なアプローチですが、自分が試行して介入した結論としては、そういうやり方での協調学習の実現は、これこれ〜という理由があって、現実的ではないといったものになるでしょうか。通信教育の場合は、単位認定のハードルをちょっと上げることによって、その引き換えとして学習のやり方の自由を得ているので、そもそも自由になったときに、「協調学習を」志向するような人は通信教育には入らないのだと想像すれば、さもありなんという感じがします。まあ、こういった当たり前のことを実証しようとした人がこれまでいなかったという意味ではのちのちに同じようなことをしようと思う人にとって何らかの利益になるものがあるかもしれません(自分が伝わる形で整理しておく必要があるかもですが)。
それとは別に学習にICTを活用していくうえで、現状だと本を読んでもあまり実践的でないので、もう少しそういう知見を得るためのハードルが下がってくれたらいいなと思っていて、ICT教育について考える勉強会などの形で解決していきたいと考えている。 座学として色々と先行研究に当たりたい気持ちがありながら、現状だと本を読んでもあまり実践的でないことはわかっているんですね。思うに、あなたはまず辞書で「机上の空論」という言葉を調べてみるべきでしょう。本というメディアに原因があるのではなく、座学優先という姿勢に根幹の原因があるように見えます。
そもそもICT教育の問題点と対策の立案検討を、どうしてICTツールを用いて行うのでしょう。リアルタイム性、意思疎通の欠如、ツールそのものの欠陥、ディザスタリカバリの不備など、解決すべき問題が障壁になることが目に見えていると思うのですが。問題を生み出す構造に自分から飛び込んでいるようにしか思えません。
まつど.icon「どうしてICTツールを用いて行う」確かにそのとおりです。真面目に向き合うならば、真面目に向き合っている集団が議論している場所に足を運ぶことが最適解のようです。あんまりお金がなくて、ICTを使った交流の仕方しか念頭に置いていませんでした。これは自分の浅慮でした。こういう問題と向き合う態度の甘さを考えると、今のようなICT教育関連のチャンネルは凍結すべきかもしれません。問題を生み出すだけなのですから。
まつど.icon「座学優先という姿勢に根幹の原因」というのは、よく対比される「手を動かせ」の類いの批判だけでなくて、どこか真面目に取り組んでいる集団にコミットしろという意味でのフットワークの悪さに対しての批判と受け取りました。
そもそもICT教育の問題点は、(外部から覗けないという意味合いでの)現場に原因が帰着するのではありませんか? そこにあって座学や集団へのコミットといった外部環境を優先するという姿勢が大きな障害になるのではないかという指摘です。機密情報や機微情報等の縛りもあれば、外部コミュニティに参加する教員による間接的な情報提供も十分な水準にはなりにくいでしょう。
現場に入れないから外側からやるしかない、という事情はよくわかりますが、アプローチしたい問題がそもそも内部関係者以外のアクセスを拒んでいる現状はよく認識しておく必要があると思います。
ざっとScrapboxを拝見した限り、ICT教育に関する問題意識はあくまでも派生物だという印象があります。何なのかはわかりませんが、根源的に抱えている問題意識へのアプローチ方法を考えることで、これらの構造的な問題点にも光明が見えるかもしれません。
自分の根幹の問題意識としては、自分自身が過去に考えたことを参照できるように環境を整えることが大事だと考えていて、コミュニケーションにおいても、エビデンスを積み上げていく