演習時間にけテぶれをやっていく中で意識するといいポイント
成長にキャップをしない
100点以上をとれるしくみ
アイディアを即実行できる自由度
みんながつながる仕組み
交流会
コンテスト
認め合う文化
ICT存分に活用できるところ。
「けテぶれ」というコトバが染み込むとすべてが一気にブーストする繋がりやすく、進む力が強まるからである。
目的目標手段への意識を常に。
演習の目的を説明する。けテぶれは賢くなるためにやる。
「やればいい」のではなく、自分が賢くなるためにある時間であること。
賢くなるためにはやってみた後が大切であること。
やりっぱなしではなく、自分で丸付けをやってそれを分析して練習するときに初めて賢くなる。
ひらがなの練習で考えればわかりやすい。やりっぱなしの状態とは、ひらがなの「あ」を練習するとき、とりあえず思い出しながら書いてみて、それがあっているかどうかも確認せずに勉強を終わるということ。これで賢くなるか?
書いてみたら、お手本と照らしあわせて、あっているかどうかを確認し、間違っていたのなら正しい書き方でもう一度練習をする。この練習のときに初めて賢くなる。
直近の目標を示す。
「けテぶれを賢くなるためにやる」という目的地は見落としてはいけませんが、同時に直近の目標を明確にすることもまた大切です。山登りに例えると、山頂がどこにあるのかは常に意識しなければなりませんが、実際に登山をするときには、ひとまず1合目の山小屋を目指そうといった直近の目標が必要ですよね。
まず「けテぶれを正確に実行できるようになる」を目指しましょう。けテぶれの各過程が何を意味しており、そこでやるべきこととその注意点はなにか。それをちゃんと理解するというのが、演習時間におけるけテぶれの直近の目標です。この目標を目指すとき、初めにつまずくのが「まるつけ」です。
自分で丸付けができるようにしておく。
演習に活用する問題は何でもいいのですが、何を使うにしても「答え」を子どもたちがいつでも見ることができる状態にしておくことが必要です。「自分で丸付けをする」ということから、学びを自分ごとにしていきます。
演習にプリントを使うのなら、その答えを教室の4隅においておいたり、冊子として配ってしまったりしていつでも答えが見られる状態にしてあげましょう。ドリルなら後ろに答えがついているのでそういう準備をする必要がなく、手間がかかりません。教科書の問題を演習問題にするなら、先生用の朱書きの教科書を見れるようにしたり、答えだけが印刷されたプリントを作ったりと、とき終わった時点でそれぞれが自分で丸付けをできる状態にしておきましょう。
けテぶれタイムからが本番という意識付け
要は、解くべき問題を用意して、自分で答え合わせができる環境を作る。これさえ準備できたら授業において「けテぶれタイム」を取ることが可能になります。
けテぶれタイムこそが勉強。こっからが本番!先生のレクチャーは所詮情報提供に過ぎない。それを受け取って何を考えてどう活用するかは君たち次第だし、君たちがそれをしない限り学びは生まれない。
そんな気概で取り組むと良い。
けテぶれの第一関門は丸つけ!
自分で自分の答えに丸をつけたりバツをつけたりするということは子どもたちにとってとてもむずかしいことです。これまでの学校生活でそんな経験をさせて貰う機会がないというケースも多く、それも子どもたちが丸つけに難しさを覚える大きな要因ではありますが、そもそも自分の回答は無意識に「あっている」と追い込みやすく、それに正確に正誤判定をするというのは人間の認知特性から言っても難しいものなのです。この認知のバイアスを乗り越えて、冷静に丸つけができるように慣れば、その後の分析、練習へと自然につないでいくことができます。丸つけの質がその後の分析練習の質を決めるのです。
丸つけの難しさの難しさが認知特性に在るのなら、その難しさを乗り越えるのもまた認知特性に基づくアプローチをします。「分からないものは、分けると分かる」。これが人間の認知の基本的な性質です。丸つけが難しいからと言って「ちゃんとしなさい!」というだけではいつまで立っても子どもたちは上手く丸つけをすることはできません。丸つけをするときに気をつけないことはなにか。それを段階的に示してやれば、子どもたちは自分の丸つけの質を振り返って自分の現在位置と次に目指すべき場所を見定めることができます。