単純暗記を目的にけテぶれをなんてそんな浅い学びでいいのか?
単純暗記を目的にけテぶれをなんてそんな浅い学びでいいのか?
「ばかり」ではありません。大切なのは、このような「表面的な学習」を、以下に自動操縦モードにするか、ということです。思考の深まりが大切だという主張や、教科特有の見方考え方を働かせるような思考が大切だという考えには全く異論がありませんが、そういう課題に深く取り組むためには基本的な用語や概念を即答できるほどに理解している必要がある、ということにも賛成いただけると思います。「江戸時代はなぜ400年も続いたのか」という問いから思考を深めていこうとするとき、「参勤交代」「鎖国」「武家諸法度」など基本的な用語の意味を理解してなければ、思考などできるはずがないですよね。
単純暗記「だけ」ではいけませんが、深い思考「だけ」を求めていてもだめなのです。どちらも大切なのですから、どちらも得られるようなデザインにしなければなりません。ではどちらも得るためにまず取り組むべきことはなにか。基本的な用語の定着ですよね。
ではいつ深い思考をするのか。思考を深めるための問いは此のような基本的な用語を理解しようとするときに浮かぶ素朴な問いを集めて、組み合わせることで出来上がります。基本的な用語の理解と定着を目指す中で浮かんできた素朴な問いを捕まえておき、単元全体を概ね理解し、理解内容が定着し始めた際に、とっておいたその僕な問いたちを集めて思考課題を錬成する。こうすることで浅い学びから深い思考へ、シームレスにつなげていくことができるのではないでしょうか。
先述しましたが、此のとき、「浅い学び」は子どもたち自身の力でどんどん勧めていけるような自動操縦モードになっていれば、先生はその学びの中で深い思考に繋がりそうな素朴な疑問を子どもたちの中から取り上げたり、問いかけたりすることで後半の探究的な学びへの布石を打つという役割に専念することができます。