1975年
河田はこの正規文法モデルモジュールを天野に託すと1975年には他のプロジェクトに移籍した。
河田さんはJW-10発売時には全然かかわっていなかったということですか? 増井俊之.icon
・河田氏の技術上の担当は、九大・NHK方式の第二層である正規文法モデルによる文節解析(形態素解析)だけです。
この正規文法モデルの文節解析の中核技術の特許について河田氏の見解:
平成19年(ワ)第32793号 報酬金請求事件 東京地方裁判所民事第46部 河田氏尋問調書
「形態素解析自体は多くの文献,それから国語の学者さんが営々と積み上げたものですから,それ自体は特許性はないと思っています。・・・形態素解析自体は,特許性は,私のオリジナリティーはないですから,ないと思っています。」
そして、総研での技術的貢献は河田と天野の二人だけです。1976年以降、河田に代わり武田公人が参加しています。
「成功の母は大勢いる」ということです。
一次資料を予断を持たずに評価すれば解ることです。
総合研究所図書館蔵の当時の全ての関連「研究報告」が東京地裁・知財高裁に証拠として提出され、JW-10発明は、天野の単独発明で東芝と和解しています。
「和解勧告 平成23年(ネ) 第10034号 報酬金請求控訴事件 知的財産高等裁判所 第2部」