闇ネットへの静的経路の設定方法
宛先: 10.0.0.0/8, ゲートウェイ: <RaspberryPiのIPアドレス> という静的経路(ルーティング)を設定すると、LANからRaspberryPi経由で闇ネットにアクセスできるようになる。 次に挙げるいずれかの方法で、LANから10.0.0.0/8 への静的経路を設定する。
方法1: ブロードバンドルータに静的経路を設定する(推奨)
LAN内の全てのコンピュータ(スマートフォンやiPadなどのモバイルデバイス含む)が特別な設定なしでGSNetにアクセスできるようになるので最もおすすめ
上記以外のルータでも静的経路の設定ができるようになっている場合が多いので、上記の例を参考に試してみて
ブロードバンドルータによっては設定できない機種もある
ELECOMのルータは静的経路を設定できる機種は無いらしい
方法2: コンピュータに直接経路を設定する
「方法1」ができない場合や、一時的に経路を設定したい場合はこの方法をとる
モバイルデバイスやIoT機器だとまず無理
RaspberryPiのIPアドレスが192.168.0.2の場合の手順を以下に示す
macOS
ターミナルを起動して、sudo route add 10.0.0.0/8 192.168.0.2
Windows
PowerShellを起動して、route add 10.0.0.0 mask 255.0.0.0 192.168.0.2
Linux
お好きなターミナルエミュレータを起動して、sudo ip route add 10.0.0.0/8 via 192.168.0.2
方法3: RaspberryPiのIPアドレスをデフォルトゲートウェイに設定する
ルータのIPアドレスが192.168.0.1でRaspberryPiのIPアドレスが192.168.0.2の場合、コンピュータのネットワーク設定でデフォルトゲートウェイのIPアドレスを192.168.0.2に指定すると、RaspberryPiは闇ネット宛以外の通信はルータに転送してくれるようになる
以下の理由からあまりおすすめしない
インターネット宛の通信もRaspberryPiを経由するので、RaspberryPiが起動していないとインターネット宛の通信もできなくなってしまう
たいていのOSでデフォルトゲートウェイのみを手動設定することができないので、IPアドレスとサブネットマスクも手動で設定しないといけなくなってしまう
単独で静的経路の設定ができないモバイルデバイスなどで一時的に使いたいときに使える手段
方法4: DHCPで静的経路を配布する
ブロードバンドルータに静的経路を設定する機能が無い場合、RaspberryPiをDHCPサーバにして静的経路を配布することもできる
まだ試していないのでしばし待たれよ
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