倫理学の分野
from 動物からの倫理学
倫理学の分野
英米系現代倫理学においては倫理学は三つの下位分野に区分される
メタ倫理学
「正しい」や「善い」といった言葉の意味を哲学的に分析する
基本的な問い
倫理とはどういう尺度か
倫理的価値判断はどういう判断か
基本的な理論や分野
認知主義
自然主義
直観主義
非認知主義
情動主義
普遍的指令主義
規範倫理学
われわれは実際どのように振る舞うべきか、という価値判断を下す
「行為」(action)を扱う
「これこれこういうことをしよう」という「意図」に基づくからだの動きを「行為」と呼ぶ
意図に基づかないものは「行動」と呼ぶ
「意図」(intention)はその人の性格であったり感情から形成される
また行為にはその結果が伴う
食事をすれば「満腹になる」という結果が伴い、注意力が散漫にならなくて済む、という結果も生まれる
倫理学ではそういった直接的な結果から遠い将来への影響をあわせて「帰結」と呼ぶ
つまり(性格・動機)→(意図・行為)→(帰結)という流れがある
帰結に注目するのが「帰結主義」
意図と行為に注目するのが「義務論」
動機や感情に注目するのが「徳倫理学」
基本的な問い
行為の選択はどうすべきか
人はどう生きるべきか
基本的な理論や分野
帰結主義 consequentialism
功利主義
義務論 deontology
カント倫理学
徳倫理学 virtue ethics
ロールズ主義
潜在能力説
応用倫理学
さまざまな分野で倫理学的思考を行う
元は規範倫理学を基礎として判断を行う、と言う意味で応用倫理学だったのだが、それだけでは不十分ということで、狭い意味での応用に囚われない研究をする独立分野になった
基本的な問い
それぞれの分野ではどういう選択を行うのが倫理的に正しいか
基本的な理論や分野
生命倫理
環境倫理
情報倫理
動物倫理