学びという活動/現象は、非日常的な場所やコンテンツの中だけで発動/発生するのではなく、日常のなかで発見/抽出していくものだからこそ、「良い学び」は「良い生き方」につながる。
この本で向き合う「どう学ぶか」という問いは、学校のような「限定された空間における学び方」だけの話ではありません。
学びというのは、非日常的な場所やコンテンツの中だけで発生するものではなく、何気ない日々の中に転がっているからです。
だからこそ、「良い学び方」は、「良い生き方」につながっていきます。
現場の人と人材育成の話をしていると、必ずと言っていいほど、コンテンツの選定と網羅性の話に偏っていく。
「学び」という活動/現象に対するイメージが、「コンテンツ」と密結合してしまっていると感じる。
学びとは、コンテンツを用意すること。
学びがないのはコンテンツがないから。
コンテンツがないところに学びは発生しない。
経験学習の観点に立てば、外在的なコンテンツよりも、日常という内在的コンテンツの方が重要。 そして、日常を内在的学習コンテンツへと昇華させるのは、本人の興味関心や内省志向であったり、周囲の支援なわけだ。
本人の興味関心や内省志向であったり、周囲の支援を引き出すために必要の概念的地ならしが、この「学習とコンテンツの分離」だと思っている。
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