デカルトは対話を通して学んだ
旅をして学ぶ
これからは、世界という大きな書物のうちに見つかるかもしれない学問だけを探求しようと決心し、青春の残りを使って次のことをした。
旅をし、あちこちの宮廷や軍隊を見、気質や身分の異なるさまざまな人たちと交わり、さまざまの経験を積み、運命の巡り合わせる機会をとらえて自分の試練を課し、至る所で目の前に現れる事柄について反省を加え、そこから何かの利点を引き出すことだ。
書物にある種の諦めを感じたのは面白い
「真実は文章ではなく言葉によって表現される」と考えたソクラテスに通ずるものを感じる この時代の識字率などを考えると、脳内の概念を言葉によって表現していくのはとても難しい行為だったのではないかと想像できる だからこそ、誰しもが文を書けるわけではなく、また書けたとしても言わんとすることを表現できていたのかは疑問
世界という大きな書物
書物を文章によって表現されたものだけでなく、世界そのものも書物と表現したのは面白い
きっとここには、話し言葉にも言葉としての力、話し言葉からその人のある事柄に対する概念を感じ取ることができたという意味が含まれているのだと思う 自分のある事柄に対する概念を相手の言葉から感じ取れる概念とぶつけてみる そうすることで、相違点を見つける