現在の人工知能の問題点
与えられたことの組み合わせを想定範囲内の状況で行うことしかできない
脳のモデルを構築してロボットを動かせば解決?→そう簡単ではない
脳のモデルの定式化が現状の知能理論の範囲内で行われる限り,それを超える能力は抜け落ちる
知能とは何か,何が知能に必要でどこに関与するのか,という正しい視点と視野と注視点が本質を捉える
見かけの振る舞いを直接実現しようとする構成法
状況が変わるとすぐに対応できなくなる
感覚信号→運動信号,という入出力系としてモデル化
感覚信号と運動信号がそれぞれ独立かつ定常的に状態行動空間を表現しているという暗黙の仮定 agentと環境の相互作用の構造変化が非常にゆっくりな場合に限られる
昆虫のようにニッチな環境で固定的な生態をとるならよい
人間の意識的行動にはあてはまらない
知能=変動する複雑な環境中で安定に目標を達成する行動を生成する能力 創発=要素が相互作用したとき,全体として,各要素の性質や振る舞いの総和でない新たな性質や振る舞いが発生すること. 感覚運動相互作用(sensory-motor interaction)のループ:センサ情報を受け取り,行動するために運動指令を出し,それが身体機構を駆動し,身体の状態に応じた影響を環境に与える 運動出力は身体を通して感覚入力に影響する
身体自身にも状態の変化を起こす