vmPFC損傷症例
vmPFC損傷症例 生存する脳: 心と脳と身体の神秘.icon 後にはより広範に切断されることもあった
一貫して多くの知的能力は正常に保たれている
自らの意思決定の問題、身体の問題への無自覚、または問題を自覚してはいてもそれに対して情動がない
損傷患者でも、直接的に身体に働きかけるような刺激に対しては情動を生じる
光、音
損失・儲け
見えざるもの、心にあれど気にならず
直接的な刺激が予測できる場合、健常者は予測的に皮膚伝導反応を生じるが、損傷患者は予測的には反応しない
アイオワギャンブリング課題で経験を重ねると、損をしやすい山札を引こうとする時に、健常者では皮膚伝導反応が起こるが、損傷患者では起こらない これから何が起こるかが分からないor考えに浮かばないor考えに浮かんでも行動に反映されない?yosider.icon
身体状態の変化が、ゲームの法則性を考えようとするきっかけとなるのではないか
気まぐれ、無礼・下品な態度
はじめは報酬ばかり得られ、だんだんと罰が混じるようになる場合(報酬→罰)に失敗する
どのカードを選ぶと得をするかという知識は経験から得られていたが、意思決定に生かされなかった 結果に興味を持ち、勝とうとしていた
罰に鈍感になったわけではない、依然罰の情報は利用できる
はじめは罰ばかり出て、やがて報酬が混じるようになる場合(罰→報酬)だと、うまく遂行する
(報酬→罰)のとき、罰のカードを引いてしばらくはその組を避けるが、その後また戻ってきてしまう
罰には反応するが、罰の効果が長く続かない
今ここを重視する知能の傾向が抑制されないのではないか 罰や報酬が将来の予測される結果に対する自動マーキングに貢献せず、直接報酬が入るオプションを好むのではないか