多様性の科学
https://m.media-amazon.com/images/I/81A-xt-QuFS._SL1500_.jpg https://www.amazon.co.jp/dp/4799327526?tag=1000ch-22
リレーの走者は肌の色や性別ではなく走力で選ぶように、能力と多様性は両立しないと思われていた。しかし、背景や周囲を重んじる日本の全体主義とアメリカの個人主義があったときに、組み合わせれば濃密な議論と解決が導かれる
ここからわかるように、能力と多様性はリレーのような直線的な課題とそうでない時で異なる。ウサインボルトが4人いればリレーで最高の結果が出せるかもしれないが、経済的課題に向き合う時は異なる観点を持った経済学者(優秀な個)が必要なのだ
多様な観点があることで盲点を発見できる。人はなかなか自分の枠組みから抜け出せない。ここで問題なのは、敢えて無視していたわけではない、その観点を考慮できていない(=盲点)ことだ
共同体におけるヒエラルキーが多様性を阻害する
失敗の科学で言及される医療事故も航空事故も、現場のヒエラルキーがもたらしている 登山の遭難事故による死亡率は、単独登山よりヒエラルキーがあるグループ登山の方が高い
アイデアのセックス、融合のイノベーション
ジェフ・ベゾスは、ワンダリング(寄り道)という、直感や好奇心に基づいて行動することが、直線的ではない問題に取り組む上で重要であり、既存の枠組みから抜け出すことご肝要 ネットワーク理論: ボストンのルート128とシリコンバレーの対比。ルート128にはコンピュータ分野で成功した企業が集まったが、秘密主義に基づいてエンジニアを閉鎖的に管理した。一方シリコンバレーの企業は開放的で、多くの交流があった。アップルのスティーブ・ウォズニアックは、交流した時にコンピュータ基盤を見てアップル1の着想を得た 知の巨人ソクラテスは多領域の科学者とネットワークを持っていた 集団における多様性の矛盾として、エコーチェンバー現象がある。少数の集団は多様性を持ちにくいが、同質の人に出会いにくい。多数の集団は多様だが、同質の人も多くそうした人とネットワークを作る
人は物事を解釈する時に、全ての正当性をチェックする余裕はない。だがら信頼が必要
CAO としてデータ分析の責任を担ったときに、離職率や評価などを分析した。IE と Safari を使っている人に比べて Chrome や Firefox を使っている人のほうが様々な数字が良かった