なめらかな社会とその敵
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自然科学として生物を振り返ったときに、内部と外部を隔てる膜と、周囲を制御する核が機能している。アナロジーの社会科学として複雑化した人間社会が滑らかに機能するにはどうしていけるのかが説かれている。その提案として伝播投資貨幣 PICSY や伝播する委任投票や社会契約、そして軍事同盟。伝播による価値伝達は、資本主義の隙間を埋めている「世界は贈与でできている」と通ずる。 権威構造が生まれるなど要因で社会視点が短期になって、数百年単位といった長期の民主主義デザインができなくなっている話は、「最高の体調」で述べられている文明的発展によって豊かになりすぎた生活と、その日暮らしに合わせて進化してきた生体システムとのミスマッチに似ている。