MS処理
#マスタリング #ミキシング #DSP #シンセ
マスタリングを行う際に、音の信号をLとRでなく、MidとSideに分割して処理を行おう、という思想体系
目的は、音圧を上げたり・音に広がりをもたせたり・特定のパートを聞こえやすくしたりと、様々
手段
MSに分離した信号それぞれに対してイコライザーやコンプレッサーを掛けたりするのがよくありそう
また、特定のパートに左右で違うディレイを掛けることにより位相をずらし、無理やりSideを作り出したりなんかもできる
例えばFL Studioの場合、Fruity Stereo Shaperというプラグインでできる
Shader Musicにおいては、音に回転行列を掛けたりしても良い
Mid/Side
CG的に言ってしまえば、LRの二次元の信号に45度の2次元回転行列を掛けるだけ
$ M = \frac{L + R}{2}
$ S = \frac{L - R}{2}
Midには、キック・ベース・ボーカルなど、楽曲の芯になる要素が集まる
対してSideには、ギター・パッド・シンバルなど、音に広がりを持たせるための要素を持たせる