謎解きアイデア
#表現
謎解き x CTF x 現実侵食系ホラー/都市伝説 的ななにかを作ってみたさある(楽しそう)
CTF 要素は
自分の本業だから、(一般人が見たら)驚くようなギミックや演出を独力で実装しやすそうに思う
トンチやひらめきだけでなく、検索などを駆使して真相にたどり着く、という体験も楽しいと思う
から。普通に相性いいと思うんだよな。
ストーリー仕立てにしたいのはたんに個人的な趣味。不穏な感じとか、ぞわっとくる感じも出したいが、直接的なホラーはやりたくない。
謎
抜き出す
縦・斜め・渦巻読み
一部の文字をマスクすることで意味のある文章になる(〇〇文字飛ばし、など)
しりとり・たぬき暗号
ぐちゃぐちゃに並べ変わっている(アナグラム)
並べ順の候補を一意に決めるヒントを別途与える必要がある
何らかの形で印がつけられた文字だけを抜き出して読む
不自然な空白、色が違う、フォントが違う、その他
各ワードの頭文字を抜き出して読む
符号化・置き換え
モールス信号
伝え方いろいろ(音、記号、振動、…)
フォネティックコードなど
単語をさらに一度エンコードすることもできそう
例:りんご → apple → a
例: 05ac → apple → a(USB のベンダID)
インデックス(〇〇番目)で表現
例:A=1, B=2, C=3, ...
例:あ=0101, い=0102, か=0201
アルファベット、五十音、いろはうた、周期表、など
カラーコード
例: #E381BB #E38192 → ほげ (utf8)
コード進行 (A〜G)
マイナーな規格のバーコード
バイト表現 (ASCII, base64, unicode, IEEE754 ... etc)
16進表記のa-fで単語を作るとかも
点字
点字を AA のように読むとかも
ポケベル入力、ガラケー入力
数字列を電話でダイアルするとメロディーになってるやつ天才かと思った
存在しない番号にするとか配慮が必要そうだが…
オモコロチャンネルのやつ
初歩的な暗号
CTF でいう Crypto 周辺
変換表を使った換字暗号
表が別途どこかで手に入るようにする
本質的には文字でなくても良い(四角は 3、赤は A とか)
表なしでも一応解析できる(そういうツールもある)が、さすがに難しいかな
よく知られたもので、ヒントから検索で辿り着けるならアリかも
例:CIA クリプトスのヴィジュネル暗号、上杉謙信の字変四十八、みかか暗号
シーザー暗号
ROT13 は特に有名
キーを自分で見つけさせるのもアリ(総当たりでもいけちゃうけど)
解読後も文章として体を成さないようにすれば総当たりも不可
鍵との XOR を取ると復元できる
考察、謎解き
なぞなぞ、遠回しな比喩
例:不動星を背に目覚めの陽の方(サイレントヒル3)
北(北極星)に背を向けて立った時、東の方 = 左
例:さかさま男(サイレントヒル3)
タロットの「吊るされた男(hanged man)」
矛盾を見つける
写っている建物とタイムスタンプが矛盾している(その時点では存在しないはず)など
炙り出し
範囲選択すると見える白い文字
紙を折ったり重ねたり切り取ると文字や図形が見える
なにかとなにかを繋ぐと文字や図形になる
指示に従って塗りつぶすと文字や図形になる
小さめのQRコードとかもいけるかも
照らし合わせる
QWERTY キーボード上の配置を表した図
世界地図上の地点
なんらかの共通点があって、そこからキーワードを連想できるとか
指示に従ってマップや盤面をたどる
ブックコード
いろは唄、五十音表 etc の N 盤面
描く
指示に従って点や線を引くと図になる
グラフが図形を表している数式
実行すると何かが描画されたり音が鳴ったりする難読コード
つぶやきprocessingなど
調べる
CTF でいう OSINT 周辺
翻訳・マイナーな言語
トキポナとか簡単な人工言語を学ばせるとかも
見た目も謎の表意文字でおもろい、文法もシンプル
存在しない人工言語という奥の手も (言語学オリンピック)
画像検索
ロゴマーク、ランドマーク・名所の景色、人物の顔など
緯度経度、What3words など
写真から撮影地や撮影者、撮影時刻を特定する
写真をレトロ風とか意味深な感じにすると、アナログホラーとの相性も良さそう
並べ替える
日付順、五十音順、など
できごとを日付順に並べて、頭文字を取ると…とか
逆順に読む、渦巻上に読む
パズル
イラストロジックの答えが QR コードとか
古典パズルをそれと言わずに出題する
数独、魔法陣、クロスワード、イラストロジック…
マイナーなものになるほど検索力を求められる
補う
文字の左半分から右半分を補うとか
メディア:テキストファイル
わざと文字化けさせたテキスト
糸へんの漢字がやたら多い(UTF8 → SJIS)など特徴的なもの
メディア:音声ファイル
単純に聞き取りづらい音声(店内放送風とか、乱れた機械音声とか)
逆再生
スペクトラムや波形など可視化すると文字や図形が出てくる
「百聞は一見にしかず」
音楽などに紛れ込ませたモールス
実際にポップソングにモールス入れてラジオに乗せた事例があるとか
なんか軍事関係のやつ
電話のダイヤル音から数字列を復元する
シンプルに変調でデータを乗せた音声 (FM/AM)
コード進行が単語になっている
A〜Gのコードネーム、あるいはI〜VIIを数字列として読むとか
一応mとかも使えるな
よく知られたコード進行が考察のヒントになる カノン進行とか
波形がなんらかの記号になっている
上下対称な記号の例
丸、四角、左向きor右向き三角
矢印、菱形、横向き台形
それらの合体(前方後円墳みたいな)
マイナス方向のみの波形、みたいのも一応可能っちゃ可能か
2つのノイズ音声を重ね合わせると意味のある音が残る
https://note.com/reethecat/n/n7264a66f73c8
メディア:画像ファイル
CTF でいう Stegano 周辺
画像の加算/乗算合成とか
逆に一部を隠して余計な情報を取り除く(一部だけに注目する)ことで何かが見える
各ピクセルの1バイト目(赤色領域)を読む、とか
白黒反転された図形や文字
ルビンの壺的な
7 days to end with you の謎文字もそんな感じだった
ドットのようなものを超拡大すると実は文字や QR コード
ノイズのひどい画像
ノイズの乗り方に法則性があって、頑張ると取り除けるとか
画像編集ツールでできる範囲だといい(特定の色相を落とすとか)
異なる画像がごちゃ混ぜになっていてカオス
例:赤だけ、青だけ、緑だけ取り出すとそれぞれいい感じになる
https://camera510pc7.hatenablog.com/entry/2019/10/13/005734#Three-codes
巨大な QR コード
密度すごすぎて遠目だとただの砂嵐に見えるけど、ちゃんと読み取れる
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/dd/Qr-code-ver-40.svg
https://note.com/reethecat/n/nc2866fadc88b
ちぎったり回したりした QR コードパズル
逆に透明なピクセルだけを抽出すると文字とかになる
うすーく何かが映り込んでいて、色をがんばって調整したりすると見える
EXIF などメタデータを読む
トリッキーなものだと、PNGのDATA領域に他のメディアを埋め込むとかも
セキュリティ的に弱いブラーがかかっている画像
特定の手順で復元できてしまう
黒塗りされているように見えるが、実は半透明でちょっと見えてる
iPhone の写真アプリで実際あるあるな落とし穴
砂嵐のような画像の各ピクセルが 0/1 のバイナリになっている
メディア:動画ファイル
サブリミナル的に違和感のあるコマが挟まる
一時停止して初めてちゃんと読めるような感じ
画像系の謎とも複合できそう
光の点滅がモールス、等
GIF アニメに長さ 0 秒の見えないコマがある
Mac のプレビューとか、一コマづつ見えるツールで調べる
メディア:圧縮ファイル
zip の頭やケツに変なデータがついてる
PNG に変化する zip は有名
よく知られた手法で解析できるパスワード付き zip
既知平文攻撃、ブルートフォース、等
あるいはパスワードを入手すること自体が謎解きになっている
パスワードがかかっていてもファイル名だけは見えることを利用するとか
メディア:その他
CTF でいう Forensics 周辺
Office や PDF で黒塗りを普通に外せちゃうやつ
最近の MS Office のファイルの zip 形式を利用
画像ファイルのパスに本名が見えちゃってるのはあるある
その他メタデータに何か仕込むとか
そもそもzip自体にキモい細工があるとか
より CTF に寄せる
バイナリエディタで開く、stringコマンドに投げる
形式不明のファイルを調べる
通信のキャプチャを読み解く
メディア系:ウェブ
いかにもそれっぽい架空のウェブサイトや SNS
ようは ARG に寄せて考察や謎解きを重視する路線
よく読んで状況や時系列を整理すると、陰謀が透けたり矛盾 (改ざん) に気付けたりする
シナリオライトの力がより重要
ソースコードに何か書かれている
特定の操作をすると特別なページに飛ばされたりする
範囲選択すると文字が読める
定番の白文字のほか、これ賢かった https://mira.okapparecords.com
上に重ねた黒塗りに user-select: none がセットされていて、選択すると下の文字だけ選択できる
変なフォントで描画されていて読めない
コピーして別の場所にペーストすると読めるようになる
これもここで https://mira.okapparecords.com 使われてた、賢いなあ
その他
謎解き制作どっとこむ http://nazotokimatome.at-ninja.jp/
CTF OSINT カテゴリ入門 https://speakerdeck.com/meow_noisy/ctf-osintkategori-ru-men
あんたがた 2020 解説 https://atgt2020.wordpress.com/
シナリオ
調査のモチベーション
謎が発生した経緯
組織内部の、秘密の通信
テロリスト、国家、秘密結社等の暗号を解読して、陰謀を白日に晒す
例:各種陰謀論
犯罪者間の通信を盗んで、事件を未然に防ぐ
プレイヤーに向けて明確に出題される
愉快犯や劇場型事件の犯人が挑発として出題している
例:ゾディアック事件
暗号や情報技術に知識のある人間をリクルートしようとしている
例:cicada, ds試験
囚われの身分にある者が、暗号を通して助けを求めている
例:かがみの系
プレイヤー自身が何か良からぬ計画のターゲットにされている
所与のミステリー
所与の未解決の暗号が、宝のありかを指している可能性がある
例:徳川埋蔵金, ビール暗号
目的不明だが未解決の暗号、怪文書
例:ヴォイニッチ手稿, オーパーツ
全体の構成
展開
小謎を解いているうちに、プレイヤー自身が事件や問題に巻き込まれているように感じる
序盤から提示されている不可解なもの(謎の文字列など)がある時点から急に意味を持つ
現実の事件や都市伝説、建物や人物とリンクすることで現実感・当事者感を感じる
後戻りできないシチュエーション、やばいとわかっていても進むしかない
謎解きによって事件が解決する、ポジティブな真相に辿り着く(カタルシス)
真相にはたどり着くものの、解決できない問題であることが発覚する(メリバ的な)
謎を解いて「ぞわっ」
もっと大きな問題の片鱗が見える、見えていた問題が氷山の一角だったことに気づく
「知ってはいけない真実」を知ってしまったと感じられる
ファンタジーではなく現実の話だったことがわかる
「このままだと自分が巻き込まれる・酷い目に遭う」ことを察する
呪いの言葉、理不尽・オカルティックな何かにたどり着く
どんでん返し
敵味方が逆だった
初めからターゲットは自分だった
大謎
難しい謎も用意しつつ、簡単な謎だけでも一定ストーリーが完結した感じを演出する
本当にそれでよかったのでしょうかパターン
テーマ設定
よくある都市伝説ネタ
未来文明/古代文明
伝承、心境、思想
秘密結社、特定集団による支配、陰謀
あるいはそれに立ち向かう対抗勢力
超常現象
神の意志としか思えない偶然
対立
謎を解くことが相手を追い詰めたり、相手の作戦を先回りすることにつながる
ギミックアイデア
ターゲット、犯人、怪異等がハンディキャップを持っている
耳が聞こえないからこれまでのヒントがすべて音で伝達されていた、など
地球外、または別の時間軸とのやりとり
現実世界と少ない矛盾で地理ネタ(緯度経度ではなく実は月面座標、等)を入れられる
異なる星に取り残された調査隊からのメッセージ、等
パラレルワールド
別の世界線で物語が進んで、一部現実世界と交錯したりしなかったりする
現実との整合をあまり気にしなくて良いわりに、ファンタジーすぎない
インターネットアーカイブみたいなやつ
同じページの過去の姿が見える
あるいは未来の姿 (説明がつけば)
ハッキングによる異変、プレイヤーとのインタラクション
たとえば調査の過程で、プレイヤーが自身の PC にマルウェアが仕込まれたことを察する
それと符合するように、実際に Web サイト上にも異変が生じ始める
実装としては、 localStorage などで進捗・フラグを管理して、特定の条件で異常なページを見せればよい
解除するためには謎を解く必要がある
難易度調整のギミック
ノーヒントだと解読困難な大きな謎が初めからあり、小謎から得られる情報がそのチュートリアルになっている
その他
アナログホラー
デジクリブログ https://core.digicre.net/blog/article/111
クリーピーパスタ
ニコニコ大百科 https://dic.nicovideo.jp/a/クリーピーパスタ
モキュメンタリー(フェイクドキュメンタリー)
集英社オンライン https://shueisha.online/culture/106742
HXA OSINT CTF https://zenn.dev/ryo_a/articles/eff1e46fd22e07
ストーリー仕立ての CTF。やりたいこと近いかも
ノウハウ系
リアル脱出ライフ https://realife-blog.com/real-make/
私営謎屋敷 https://shiwehi.com/column/seisaku/ いろいろまとまってる
文化祭イベントの作り方 https://shiwehi.com/column/seisaku/001.php
大謎の作り方記事の紹介 /wandsbox/大謎の作り方記事の紹介
謎解きイベントの作り方 アクロバティックver https://note.com/heelaw/n/nd2c14fbee3e7
松丸さんインタビュー https://news.denfaminicogamer.jp/interview/170911
死角謎というのがあるらしい、かなり CTF っぽい
過去の全体戦のログ
20/03/28 フライパン全体戦 https://togetter.com/li/1486564
作者の振り返り記事 https://note.com/1220oz_an/n/n043ad40de072
ARG
Project COLD の過去問 https://www.project-cold.net/story/past-solve-mystery/
その他第四境界作品の過去作 https://note.com/reethecat/