フランシス・ベーコン
キリスト教的世界観の信頼が揺らぐ → 新しい世界像の模索
懐疑論
自由な意見が言いたい放題 → 情報の錯綜
「何が正しいのかわからん…」
ベーコン → 「世界の真理は実はわからないのでは?」への挑戦
懐疑論へのベーコンのアプローチ
知は力なり
知 = 自然科学とそこから応用される技術開発 = 力
知識は人間に良い環境をくれるよ!という主張
知識によって世の中を改善するという思想は、当時は画期的だった(らしい)
なぜなら、、、
当時の学問は哲学、神学、論理学、数学、音楽、天文学…
実社会への応用という考えはなかった
何の役にも立たない空理・空論であると批判した
学問の利用を推奨
工学など、学問によって具体的に世の中を変えたい!
ベーコンの著書
科学技術によって実現される幸福な理想社会を描いた
4つのイドラ
イドラとは、ラテン語で「迷妄」、偏見や先入観のようなもの では、どうやって「知」を獲得すればいいのか?
これを考えることが「真理」にいたるアプローチ
当時のアプローチ
似たものをまとめる
結びつきの連鎖でまとまりを作る → 類似アプローチ
ベーコンは類似アプローチを4つのイドラで批判
1. 洞窟のイドラ
学校や教育で学んだことから生まれる偏見
2. 劇場のイドラ
伝統や権威に結びついた学説を無批判に信じることから生じる偏見
3. 種族のイドラ
人間の本性から生じる偏見や思い違いのこと
人間の知性や感覚は常に正しいとは限らない
4. 市場のイドラ
言葉の誤った用法から生じる偏見
4つのイドラを除外するのが大事!
イドラのないサンプルを集めて、初めて類似アプローチから法則や原理を引き出していく
経験論 → 経験の積み重ねから真理を導き出す
人物像
学識と人格は天使と悪魔のように違うと言われる
自分を援助してくれた友人を糾弾して出世
裁判官になるが、賄賂を受け取って失脚
賄賂は当時は普通だったから特別悪い行為ではなかったとのこと
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/65/Francis_Bacon.jpg/200px-Francis_Bacon.jpg