DS-Lite
ネットワーク、光コラボレーション
RFC6333 Dual-Stack Liteの略
概要
http://techlog.iij.ad.jp/wp-content/uploads/2014/09/ds-lite_capcell.png
1. ルーターでIPv4をIPv6パケットでカプセル化
2. NGNを素通りしVNP会社の機器でIPv6パケットを解除しv4ネットワークへ接続する
3. 逆の道順で戻ってくる
策定の目的
つまるところ、IPv4を緩やかに終了させるための技術
現在はIPv4からIPv6への移行の過渡期 → IPv4を主に使いつつ、IPv6がIPv4と同じレベルで利用できるようにしたい
短期的な視野としてIPv4のアドレス枯渇問題に対応
家庭内に設置されるルーターでNATを行わず、CGNだけでNATを行う → NATによる問題の発生を最小限に抑える(期待)
http://techlog.iij.ad.jp/wp-content/uploads/2014/09/ds-lite_nat.png
v4アドレス枯渇に伴うCGNの導入は不可避
MAP-E との比較
同じ目的のために作られた通信方式なので大きな違いはない
NAPTを行う機器を家庭内に設置するか、ISPに設置するかというのが、両者の違い
DS-LiteでもMAP-Eでもサービスを提供するためにはISPが一定規模のIPv4アドレスをプールしておく必要がある
DS-Liteの方が少ないIPv4アドレスを多人数で共用できる(可能性)
MAP-E/DS-Liteの目的の一つであるIPv4アドレスの枯渇対策という点では、DS-Liteのほうがより効率が良い(だろう)
http://techlog.iij.ad.jp/wp-content/uploads/2014/09/ds-lite_map-e.png
デメリット
DS-Liteではポート開放などの設定はできないので、自宅内にサーバーを置くことは困難
前述の通りCGN環境であってもNATが1回だけですむため、ゲームやIP電話で使われているNATを越えるための仕組みは同じように利用可能
参考
http://techlog.iij.ad.jp/archives/1254