遊びと人間
面白そう
読んでリンクしまくる
自分は何も考えずコンテンツ作りをしているので、ちまちまこういうのも取り入れたいなぁ~
目次
序論
この無償性のゆえに、人は軽い気持ちで遊びに没頭するのだし、また遊びは他の生産活動とは切りはなされ、孤立の位置を保っているのである。 読み飛ばす
第一部
定義
読み飛ばす
分類
基本的範疇
遊びは現実生活の状態である混乱のに代えて完璧な状況を作り出そうとする試みである
完璧な状況: 功績や偶然の役割が議論の余地なく示されている状況
人は此岸を彼岸とすることによって、現実世界から脱出するのである
遊びの特徴
約束
空間的時間的限定
強制的で明確な規則への不断の服従
平等的なチャンスの元、最高記録者という称号を求める
一定の分野で自分の優秀性を人にみとめられたいという欲望 野生動物であっても一定の限界が暗黙のうちに取り決められ、守られている
規則はない
幼体同士のじゃれ合いは相手を傷つけない程度にころがしあう
力比べも命の取り合いまではいかずに勝敗が決まることも多い
孔雀
人間も幼稚な我慢比べから始まり、アゴンから遠ざかる試練的禁欲を経て、やがて遊びとしてアゴンを見出すこととなる
責任を受け入れる
賭けは初歩的な形のアゴン
これはサイコロ遊びを意味する
偶然の気まぐれそのものが、遊びの唯一の原動力となる
遊戯者に求められる態度はアゴンと正反対となる
運命に身を委ねる
人間的な遊び
他の3つは動物でも知っている
猿もパチンコにハマるって聞いたけども……
高度知性が関わる?
自己の放棄
さもなければ、人は呪術の領域に入ってしまう
人は此岸を彼岸とすることによって、現実世界から脱出するのである
現実世界は逆にどのような世界であるのか
少なくとも、一つの閉ざされた、約束により定められた、いくつかの点で虚構の世界を、一時的に受け入れることを前提としている。
肉体的感染
アレアとは無縁
アゴンとは結びつかないわけではない
スポーツの観衆は選手と同一化し盛り上がる
遊びの特徴のうち、強制的で明確な規則への不断の服従には当てはまらない
直感的に分かりづらい
一時的に近くの安定を破壊し、明晰であるはずの意識をいわば官能的なパニック状態におとしいれようとするものである。
有無を言わせず乱暴に、現実を消滅させてしまう。
いくつか例があった
身体をさまざまに翻弄する感覚
メリーゴーラウンド
ぶらんこ
ジェットコースター
草原の背の高い草花を棒でなぎ倒す
屋根の雪を雪崩のように掻き落とす
なんかわからんけどワクワクする~!って感情じゃない? 喧騒から規則へ
しかし、こうした命名は遊びの世界をまだ完全におおいつくしてはいない。
日本語訳すればいいのにと思ったら文内で言及されてた
あたう限り意味深く、広がりをもった用語を適当な外国語から借りてくることが、目的にかなった最も経済的な方法だと思われたからにすぎない。
Cosenseで適当な命名して、後から変えるみたいな運用思い出して面白い
こういうことするから後からめんどい
とはいえ、実態に即してない母語を使った場合のリスクを考えると……
下記2つが結びついたとき、遊びが生み出される
喧騒
気晴らし、騒ぎ、即興、無邪気な発散
即興的で不規則
子供が連想される語をチョイス
以下の語の方が合ってそうより豊かさがある
サンスクリット語: Kredati
風のままにはためくすべてのものを表すのに使われる
不倫な色事
波の往復運動
中国語: 玩
技、競争、模倣、偶然の遊びを排除している
しかし、別の派生した意味がある
ただし、その豊かさが混乱を生むことも
遊びの本能の自発的な現れを意味する言葉として定義
規則
目標と言ってもまったく無用なものに変わりないが、それでいて一そうの努力、忍耐、技、器用がなければこの目標に到達はできない。
遊びの社会性
読み飛ばす
遊びの堕落
遊びとは
自由な
隔離された
未確定な
非生産的な
規則のある
虚構の活動
上記の特性は遊びの世界と現実の世界を鋭く対立させる
遊びと日常生活が混じり合うことがあれば遊びの本質そのものが堕落・破滅
現実に感染し、侵される
ここに遊びの退廃は実は存在しない
遊びを支配する4つの原初的な衝動のどれかの過誤がある
ゴングが鳴り、闘技場から外に出たとき、アゴンの本当の腐敗が始まる
遊戯者が偶然を尊重しなくなれば、この堕落は始まる
遊びを出発点とする社会学のために
読み飛ばす
第二部
遊びの拡大理論
遊びの基本態度は他のものと組み合わされて出てきやすい
競争-運
競争-模擬
競争-眩暈
運-模擬
運-眩暈
模擬-眩暈
3つの組み合わせも想定できるが、偶然並んでいるだけで遊びの正確には影響しない
競馬はアゴン、ミミクリ、アレアの要素を持つ
騎手の競争としてのアゴン
見世物としてのミミクリ
賭博としてのアレア
これらは独立している
逆に独立した別のアプローチとしても楽しめるように企画づくりしたほうがいい?
あり得ない組み合わせ
眩暈と規則は結びつかない
運と模擬
彼が運命の判決を懇願すれば、その瞬間、おそらく彼は自分とは違う他者をまねることも、もともと、自分が自分以外の誰かであると信じたり、人に信じさせたりも、できなくなるのである。
偶発的な組み合わせ
なんの不都合もなく結びつく
イリンクスはルールを競技者に破らせはしない
運命の決定に一層従順にする
競技者と観覧者
根源的な組み合わせ
アゴンとアレアの対称性
読み飛ばす
模擬と眩暈
遊びと文化との相互依存
仮面と失神
競争と偶然
変遷
能力と運
代理
現代社会への再湧出
仮面と制服
縁日
サーカス
空中サーカス
人真似し茶化す神々
補論
偶然の遊びの重要性
教育学から数学まで
教育心理学的分析
数学的分析
遊びと聖なるもの
ChatGPT.icon
遊びの本質を定義し、それを四つの基本カテゴリーに分類することで、遊びが人類の文化や社会にどのように関わっているかを考察した有名な遊戯論の著作です。 遊びの基本的な定義(6つの特徴)
カイヨワは、遊びを単なる娯楽ではなく、厳密な特徴を持つ人間活動として捉え、主に以下の6つの性質を持つと定義しました。 強制されて行うものではなく、自発的な活動であること 日常生活から切り離され、決められた時間と空間の中で行われること
結果があらかじめ決まっておらず、遊ぶ者の工夫や偶然によって展開が変わること
富や財産など、いかなる種類の新要素も生み出さず、遊びが終われば元の状態に戻ること
通常の法規を停止し、一時的に独自の規則に従って行われること
現実とは異なる「別のもの」という特殊な意識を伴う活動であること 遊びの4つの基本カテゴリー
カイヨワは、遊びを行う際の人間の根本的な態度や動機に基づき、すべての遊びを次の4つのカテゴリーに分類しました
技能や努力によって、他者との優劣を競うこと
スポーツ(サッカー、ボクシング)、チェス、競技
自分の努力が及ばない運命や偶然に身を任せ、運の優劣を競うこと
サイコロ賭博、ルーレット、くじ引き、じゃんけん。
現実の自分を忘れ、別の人格や役割を演じること
ごっこ遊び、演劇、仮面舞踏会、コスプレ
一時的に平衡感覚を失うなど、身体の混乱やパニック状態を追求し、その快感を楽しむこと
ジェットコースター、ブランコ、めまいの遊び、空中サーカス
さらにカイヨワは、遊びの「質的な変化」を表現するため、上記の4分類に加えて、遊びが持つ2つの対立する極(連続体)を示しました 奔放で即興的、無秩序な空想や歓喜を求める、子どもの遊びのような自由な衝動
(例:ルール無用の騒ぎ、いたずら)
規律と努力を伴い、無償の困難を克服することで楽しみを得る、ルールに服従した洗練された活動
(例:厳密なルールを持つスポーツ、パズル)
この4つのカテゴリー(アゴン、アレア、ミミクリ、イリンクス)と二極性(パイディア、ルドゥス)を組み合わせることで、多様な人間の遊びを体系的に分析できると論じました
最終的に、遊びの構造を分析することで、それが社会制度や文化の発展にどのように影響を与えてきたかを考察しています。