山田太郎
@pijyon: 尤もな疑問です! 当時イチ野党議員にすぎなかった山田太郎議員がいかにして、TPPによる著作権非親告罪化、二次創作リスクを回避したのか説明しましょう。
結論としては、あらゆる人脈とネットワークを駆使してなんとかしました。
●質問は4回
2014年6月 甘利大臣、親告罪の趣旨について質問。
2015年3月 西村大臣、パロディ文化を守ることは国益ではないか?
2015年4月 安倍総理、アメリカに行くから議論してくれと迫る。
2015年8月 安倍総理、この時、二次創作の萎縮の懸念も踏まえ、交渉にあっているとの答弁を引き出す。
山田太郎しつこすぎワロタ。
●TPP交渉官と接触、運のいいことに同じ 高校の先輩だった
質問しているだけでは埒があかないと考えた太郎。同校のよしみを使って、渋谷交渉官に接触、著作権の非親告罪化は危険、コミケや二次創作とかヤバくなっちゃうと訴えた。
豪運の男、山田太郎。まぁ高校違っても理由つけて突撃したとは思うけど。
●農林水産委員会で情報収集
TPPは秘密交渉だったので情報が入ってこなかったが、TPPでは農業分野が大きな関心のウェイトだったため、委員会の理事会で交渉の中身の情報を多少得ることができた。当時、山田太郎議員は農林水産委員会に属しており、理事だった。
尚、山田太郎は同委員会で銀の匙の単行本を使って質問したことがある。
●議連のよしみで与党重鎮に接近、プレゼン開始
国会には超党派の議連というものがある。自民重鎮も幹部を務めるMANGA議連もその一つ。ちょうど国立新美術館でマンガアニメゲームの展示をやっていたので、古谷議員と馳議員を連れて行き、東方、fate、ひぐらしなどの同人発サークルのヒット作品を紹介。こういう作品は真似て二次創作を行うコミックマーケットの場で生まれた。非親告罪化をこのままにすれば目を摘むことになると力説。
このへんは元ビジネスマンぽい山田太郎。
●有識者会議を仕掛けて、文科大臣の言質をとる
参議院会館で、自らが司会となり、馳文科大臣(当時)と文部科学省の課長、高校の先輩である渋谷交渉官、コミケ準備会、漫画家協会(赤松さん)、弁護士、法学者、NHKなどの報道陣を集める。
有識者ら、馳大臣に非親告罪化の危険性をプレゼン。するとその場で馳大臣が「二次創作、マンガ、アニメに影響が出ないように法整備せよ」という指示を直接課長に出したではないか。その様子をカメラが捉え、証拠保全もバッチリだ。
司会になって場をコントロールする抜け目ない山田太郎であった。
●結論、海賊版は非親告罪、それ以外は親告罪
実は条約には、ある程度国の実情に合わせて、細かいところは自国で設定できると留保事項というものがある。なのでそれらを使い、法整備した結果として、「故意による商業的規模の著作物の違法な複製を非親告罪とする。ただし、市場における原作者作成物の収益性に大きな影響を与えない場合はこの限りではない。」という条文にした。
これで、二次創作は従来通りだ!
ね、山田太郎、超頑張ったでしょ?
少しでもご納得いただけたなら幸いです😊
@okotatsudoragon: 山田太郎議員が「コミケを守った」経緯が見事にまとまってる。「政治家が仕事する」ってこういうことなんだ!って、具体的に示されてネトウヨだった自分にパラダイムシフトが起こったんだよな。この人(山田太郎)が国会にいないとヤバい!と思った2016年の夏。あれからもう8年半。