位相の具体例を考える
位相の具体例を考える
元が2つの集合$ S=\{1,2\}について考える
$ Sの部分集合を列挙すると
$ \varphi
$ \{1\}
$ \{2\}
$ \{1,2\}←$ Sそのもの
の4つになる。
部分集合系は、「部分集合の集合」なので、この4つから適当に選べば良い
例えば
①$ \{\varphi,\{1\}\}とか
②$ \{1,S\}とか
③$ \{\varphi,S\}とか
ただ、これが「位相」になるためには適当に部分集合系を作ればよいのではなく、
上に書いた位相の定義を満たして、部分集合系を作らないといけない
①は$ Sを含んでない。②は$ \varphiを含んでない。ので位相ではない
③は定義をすべて満たすのでこれは$ Sの位相の一つになる
定義を満たす中で、最も少ないやつ(空集合とS自身の2つだけ)これは自明な位相(密着位相)というmiyamonz.icon
他に考えられるものは、残り3つであり、これら↓
$ \{\varphi,\{1\},S\}
$ \{\varphi,\{2\},S\}
$ \{\varphi,\{1\},\{2\},S\}
全部を入れてるやつは離散位相って言うmiyamonz.icon
これらのどれか一つと、$ Sが与えられた時、それは位相空間になる
miyamonz.iconも具体例書いてみよう
濃度6の有限集合を考える $ S = \{1,2,3,4,5,6\}
https://gyazo.com/ff1ef9f7ba70142dc930ef16b8e4200e
https://gyazo.com/688a76b6e83a6e6a728c558becdfc540
{1} と{2,3}が開集合だったら{1,2,3}も開集合
この部分集合族が「元と元の近さ」みたいなイメージをmiyamonz.iconは持ってる
2と3はくっついてる
4,5,6はくっついてる
だから全部の部分集合のやつは離散位相で、
$ \varphiとSだけのやつは密着位相
有限集合の場合は、条件3の集合族が有限になるなmiyamonz.icon