中国人イラストレーターに感じる良さ
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https://pbs.twimg.com/media/Gp9dzOfXMAAGKCQ.jpg
デジタル的な後付け処理を抜いた、生っぽさ
現実世界で言う物質感的な要素
画のシャープ感
過剰なグロー処理によるぼやけのようなものが無い
これが画のシャープ感を作り上げている要素の1つに思える
手書き特有の彩度や色相のバラつき
とてもリッチに見えて良い
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この画の場合、テーマカラーのオレンジや黄色の暖色と相対する青色のこと
かなり彩度高めに使われてる
絵だからこそ付ける視覚的な嘘
https://pbs.twimg.com/media/FSSKgY8UUAEaS7_.jpg
補色を強調、際立たせて使うことが多いらしい
友達より
イラストだと、視覚的な嘘がつきやすい この絵の場合だと、背景の雲がいい例
周りのビルとか人物からも分かるように、強い光が描かれる要素はこの絵の中には存在しない
でも、雲を思いっきり明るく彩度強めに補色を用いて描くことで、人物との間にコントラストが生まれ、自然とそこに目が行くようになる
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これも補色
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中国のイラストレーター、色彩設計が織りなす独特の情景描写は従来の明暗(value)を元にした絵画表現とは真反対の色相/彩度によってvalueがあるように見せるものが多いように感じる
あとはやっぱりデジタル的な後付け処理をあんまり感じさせないシャープなデジタル・マチエールの影響がかなり大きい 日本や韓国で良く見られるイラストやアニメは、良くも悪くも少しぼやけている印象がある
それは、ブラーを用いたディフュージョンだったり、きめ細かなグラデーションで表現される人肌だったり色々
個人的な好みで言うなら、そういった極力人の手で描いたという形跡を消すデジタル中心的なアプローチより、一つ一つのタッチが残っている絵の方が好きだったりする
中国の色使いは世界標準と言われているものから少しズレているのも独特の空気感を作っている要因の1つだと思ってる
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オレンジよりも黄色や赤、ティールやシアンよりもスッキリとした青
俗にいう重厚感とかシネマティックと言われている重い色(teal&orangeとか)ではなく、軽くて抜け感のある色を多用しているのが結構印象に残ってる
あとは配色の考え方がフォーヴィスムよりになっているのも大きいと思ってる ライティングの影響/反射光とか基本的な考え方は同じだと思うけど、そこにどういう色を乗せるかは画面全体の印象を見て決めていそう
だから同じ場所っぽいカットでも空の色とか環境光が違ったりするときがある
それでも全然違和感が無いのは全体を通してトンマナがしっかり揃っているからなのかな
本当にめちゃくちゃ上手いと思う