考える脳 考えるコンピュータ〔新版〕
著:ジェフ・ホーキンス、サンドラ・ブレイクスリー 訳:伊藤 文英
解説:松尾豊
脳と同様にはたらく機械や人工知能(AI)は、はたして実現可能なのか?
最新型ロボットでも難しい二足歩行を人間の幼児が易々とこなす背景には、膨大な記憶に基づき将来を絶えず予測する「脳」の存在がある。その中核を担う仕組みが、大脳新皮質のアルゴリズムである。コンピューターなどの人工的機械と脳のはたらきとのシステム上の違いから、その決定的な差異を明らかにする。スマートフォンの原型となるPDAを開発し成功を収めた著者ジェフ・ホーキンスが迫る、知能の本質とは……。
脳科学とコンピューター工学の境界を揺るがした名著に、新たな日本語文庫版向けの書き下ろし序文を収録。
2004年に出版された「On Intelligence」の日本語版が、2023年7月に文庫化。
ChatGPTが2022年11月に登場しており、文庫版にはジェフ・ホーキンスによる日本語文庫版への序文と、
AI研究の第1人者である松尾豊の解説が掲載されている。
「知能の本質が予測であるという、シンプルで正しいメッセージを2004年という早い時機に見抜いていたホーキンスには驚嘆の念を禁じ得ない」
と本書の解説で松尾は述べている。
図書館で借りてきた。
元ネタが20年前なので古びているところもなくはない、クラウドやスマートフォンは普及する前だし、
でも本書の方向性は現在も有効に見える。
面白かった。