白人の救世主
映画における白人の救世主(英語: white savior)とは、白人が非白人の人々を窮地から救うという定型的な表現である。その表現は、アメリカ合衆国の映画の中で長い歴史がある。白人の救世主は、メシア的な存在として描かれ、救出の過程で自身についてしばしば何かを学ぶ。 「救出の過程で自身についてしばしば何かを学ぶ」ならよさそうにも思えるが。
白人の救世主の物語は人種差別主義の潜在的要素を含むとして広く批判されてきた。ノア・ベラツキーは白人救世主の映画は、「悪い白人の人々に服従させられ、善人な白人の尽力によって自由を獲得した」黒人の人々の一つの物語の変化であると言う。社会学の准教授であるキャスリーン・フィッツジェラルドは「白人救世主ものは成功している映画ジャンルである一方、このイメージは、非白人の人々を彼ら自身の問題を解決できない無能力者」として表すため、議論の余地があるとしている。