セッション
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U-NEXTで観た。最後ねぇ~~、アツかったし、なんか開放感、カタルシスによって泣いたけど、あのほとばしるドラム・ソロのあと、Whiplashやらないの?って残念だった、そこはエンドロールの余白っぽいけど、もう一曲観たかった。フレッチャーの価値観には1ミリも共感しないけど、音楽を題材にした映画としてめちゃくちゃ楽しめた、本当に演奏してるようにしか見えなかった。 物理的なもの以外にもいろんなことをひっくるめた暴力を使って追い詰めることによって生まれる素晴らしい作品、才能、広い意味での「プロダクト」などがあると仮定して、そういうものは生まれる必要ないし、開花しなくても良いんじゃないって思う。そういうのめっちゃすごくてもわかんない人にはわかんないし。他におもろいものとか、いい音楽とか、たくさんあるから、追い詰めたり血流してまで努力するの、やめてほしい。それで食えなくなるんだったら普通にバイトとか他の仕事探せばいいと思う。今年の夏にライオンキング観て感動したけど、もしフレッチャーみたいな指導によって潰された才能たちの死屍累々の上に成り立ってるものだったら嫌だなぁと思うし、この映画観たことで、そういう可能性があるって少しでも思っちゃったからもうなんかミュージカル的なものとかオーケストラ、ビッグバンドとか素直に楽しめなくなっちゃったかも。それ言ったら映画も、特に昔のとかはきっとそうなんだけど…それにいまはどうしたってジャニーズ的な問題からも切り離せないな、ファッキンフレッチャー的な価値観。どうせしばらくしたら忘れるかもしれないけど。どっちか選べって言われたら、「グッジョブ」「So So」「It's alright」みたいな、楽しい(生ぬるい)環境から生まれた楽しい(生ぬるい)娯楽、生活で、生ぬるく死ねたらいいわ、俺は。一生映画観れないかわりにああいうクソみたいなリーダーとかが世の中からいなくなるのであれば全然観ないでもいい。 人の肉が一番美味しいと聞いても食いたくないし、人殺しが世の中で一番楽しいアクティビティとしてもやりたくない、みたいな感じ。道徳とか忌避感を侵してまでクオリティを追求する必要ないし、「これぞグルメ道」みたいなこと言って人肉食ってる人を「素晴らしい!求道者!!」といって絶賛しない
『セッション』(原題: Whiplash)は、2014年にアメリカ合衆国で製作されたドラマ映画である。監督・脚本はデイミアン・チャゼル、主演はマイルズ・テラーが務めた。第87回アカデミー賞で5部門にノミネートされ、J・K・シモンズの助演男優賞を含む3部門で受賞した。 原題の〈Whiplash〉は「ムチ打ち症」の意味で、ジャズの有名曲の題名であり、作中で何度か演奏される練習曲の一つ。また、首に大きな負荷がかかるドラマーの職業病でもある。
製作
デイミアン・チャゼルは高校時代に、競争の激しいジャズバンドに所属し、本当に怖い思いをしたという。テレンス・フレッチャーというキャラクターにはその経験が反映されている。その上でバディ・リッチのようなバンドリーダーを参考に練り上げたキャラクターだとチャゼルは語っている。 チャゼルの書いた85頁の脚本が2012年のブラックリスト(映画化されていない素晴らしい脚本を載せたリスト)に載ったことで、一気に注目が集まった。ライト・オブ・ウェイ・フィルムズとブラムハウス・プロダクションズがチャゼルの脚本を映画化するためにタッグを組んだ。映画製作のための資金を十分に確保するために、チャゼルは脚本の15ページ分を短編映画化した。そのさい、ドラマーをジョニー・シモンズ、教師をJ・K・シモンズが演じた。出来上がった18分の短編映画は第29回サンダンス映画祭に出品され、絶賛された。そのため、投資家たちから多くの資金を獲得することができた。長編映画製作に当たってボールド・フィルムズから330万ドルの資金提供を受けている。 2013年8月、マイルズ・テラーがアンドリュー・ニーマンを演じ、J・K・シモンズがテレンス・フレッチャーを演じることが確定した。主要撮影は9月から開始され、カリフォルニア州ロサンゼルスを中心に撮影が行われた。ロケ地として、ホテル・バークレー、オルフェウム・シアター、パレス・シアターが選ばれた。テラーはジャズドラマーを演じるため、2か月間、一日に3~4時間ジャズドラムの練習を続け、撮影で自ら演奏しており、作中の手からの出血はマイルズ本人のものである。また、劇中で交通事故に遭ってしまうシーンがあるがマイルズ本人も2007年に命を落とす可能性もあった交通事故に遭っている。 "作中の手からの出血はマイルズ本人のものである" うへぇ…そういうのいいわ…申し訳ないけど、萎えるというか、冷めるというか…。
ここまで自分の中で「共感とかはあんまりないけど最後アツいし、良い映画」みたいな評価で、人におすすめする感じは全然あったけど、このエピソード読んで引いてて、おすすめすることはないかなと思った。単純に本物の人間の血が流れてて映ってる事実がなんかグロい、え?本番に出ちゃってる?みたいな。
評価
2014年1月に開催されたサンダンス映画祭での上映以降、批評家からの賛辞がやまず、特にJ・K・シモンズによる鬼気迫る演技は、「これぞ熟練の演技」などと非常に高く評価される。 後にアカデミー助演男優賞受賞など賞を多数、受賞している。
映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには241件のレビューがあり、批評家支持率は95%、平均点は10点満点で8.6点となっている。サイト側による批評家の意見の要約は「力強く、目が覚めるような作品だ。演技も素晴らしい。『セッション』は新鋭の監督デイミアン・チャゼルの労作にして、J・K・シモンズとマイルズ・テラーの演技が光る一本である。」となっている。また、Metacriticには49件のレビューがあり、加重平均値は88/100になっている。
バラエティのピーター・デブルージは本作を「音楽界の神童を扱った映画の定型を見事に壊している。伝統のある優雅なステージと最高の音楽学校のリハーサルスタジオという舞台で、スポーツアリーナや戦場で繰り広げられるような壮絶な心理ドラマが展開されている。」と評している。ハリウッド・リポーターのトッド・マッカーシーは本作を称えて「第29回サンダンス映画祭に出品された『The Spectacular Now』においても、マイルズ・テラーは印象に残る演技をしていた。爆発的な演技というより、たまった感情を爆発寸前で押さえているような演技だ。」「J・K・シモンズは『はまり役を見つける』という個性派俳優として絶好の幸運をものにした。狂った外道ではあるが、他の名悪役のように、人の心を魅了するような役を見事に演じている」と述べている。デイリー・テレグラフのアンバー・ウィルキンソンは「チャゼルの映画は鋭い切れ味を持ち、リズムをつかんでいる。また、トム・クロスによって編集された画面も美しい。」と評している。インディワイアーのジェームズ・ロッキは本作に肯定的な評価を下し、「『セッション』はまさしく若手監督の作品といってよい。虚勢や尊大さが満ちていて、既存の枠組みや素晴らしい演技だけに頼ろうとはしない。チャゼルに偉大な監督の素質があることを証明した作品でもある。」と述べている。ガーディアンのヘンリー・バーンズは「音楽への愛とキャラクターに対する愛着の両方を同程度に表明した数少ない音楽映画だ。」と評した。一方、スレートのフォレスト・ウィックマンは、『セッション』はチャーリー・パーカーが駆け出しの頃にあるセッションに参加したところドラマーにシンバルを投げつけられたという有名なエピソードにちなんでいるのだろうが、実際はパーカーの頭ではなくドラマーの足元に叩きつけられたものであって、この映画は、体罰と過酷な練習が天才を生むという誤解を招くとして否定的に評価した。また、ザ・ニューヨーカーのリチャード・ブロディもパーカーの伝記との比較をしたうえで、『セッション』はジャズに対しても、映画に対しても何の敬意も払っていないと指摘した。 映画監督のジェームズ・ガンが2014年のお気に入りの映画12本の中で本作を挙げている。
脚本 デイミアン・チャゼル
公開 アメリカ合衆国の旗 2014年10月10日
日本の旗 2015年4月17日
上映時間 106分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $3,300,000
興行収入 $12,231,092
5億7000万円 日本の旗