アメリカン・スナイパー
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良かった。若干、ヒーロー感、アメリカマンセー感にうっと胃もたれしなくもないが、ホロリともする。クリント・イーストウッドさん、筆致がしなやかで軽やか、バランス、あっさり感、ラーメンで言うなら老舗のスッキリ塩味という感じ。U-NEXTの作品紹介には「C・イーストウッド監督の重厚な語り口」と書かれているが、重厚よりは軽妙という感じが自分はある。テーマ、内容は重いが、エモーションの出し方、バランスが絶妙というか。凄腕スナイパーっていうのはかっこいいよなあ、ゴールデンカムイでも尾形が抜群にかっこいいし、メタルギアソリッドでも一番かっこよかったと思っているのはスナイパー・ウルフだ。 戦争の仕組みであまりわかっていないこととして、「なぜ、人は戦争に行くのか?」というのがあるのだけれど、最初のSEALSの訓練のところなどで、ちょっと理解できた。愛国心。自分には希薄ではあるが、テロの映像などに触発されて、愛国心的なものが高揚していく感じは理解はできるという感じ。戦場に行くのはよくわからん。自分の中では人類マゾヒスト説が強まっている。 2015年1月までに北米興行成績で2億1700万ドルを記録し、『プライベート・ライアン』の2億1650万ドルを超えてアメリカで公開された戦争映画史上最高の興行収入額となった。2015年2月には3億ドルを突破した。
製作
プリ・プロダクション
主演のブラッドリー・クーパーは役作りのために84キロだった身体を過酷なトレーニングと約18キロもの体重の増量をして鍛え上げた。数ヶ月間、朝5時に起床して約4時間のトレーニングを行い、1日5食に加え、エネルギー補給のためにパワーバーやサプリメント飲料などを取り入れたという。
肉体改造すごい
論争・騒動
本作は大ヒット作となり、アメリカではさまざまな著名人が鑑賞して感想を述べている。しかし作品の内容を巡って保守派とリベラル派の間では大きな論争が巻き起こっている。
極右ニュースサイトのブライトバート・ニュース・ネットワークは本作を「愛国的で、戦争を支持する傑作」と好意的に評価している。
『ガーディアン』はクリス・カイルの残忍な殺人者としての姿をまとめた記事を出し、カイルを英雄視する人々に疑問を投げかけている。
批評家のマックス・ブルメンタルとラニア・カレックが本作の保守性の強さを批判したところ、ティー・パーティーの支持者をはじめとする保守層から脅迫などのハラスメントを受けた。
民主党所属のアメリカ合衆国副大統領ジョー・バイデンは本作を鑑賞し、ラストシーンでは涙を見せた。
映画の舞台となったイラクのバグダードでも本作は公開された。映画は好評で、子供が自爆しようとするシーンでは「撃て!IEDを持ってるぞ、許可なんかいらない!」と叫ぶ声も聞かれた。また、RPG-7を拾い上げた子供を射殺するか迷うシーンでは「撃て!」の大合唱が起きたという。差別的だと思うかという問いかけに現地に住むモハメッドという人物は「そうは思わない。コーランのことはなにも知らないと言ったシーンだけは唯一不満だ」と答えた。
映画評論家の町山智浩は、本作を鑑賞してイーストウッド本人に取材した上で保守派とリベラル派の論争が起きていること自体を批判している。イーストウッド監督自身がアフガンやイラクにおける戦争を批判していることや、『父親たちの星条旗』で英雄とされた兵士たちがPTSDで苦しむ姿を描き、また『グラン・トリノ』では朝鮮戦争の体験から心を閉ざした老人を描いている例を挙げ、本作も戦争経験で壊れていく人間の姿を描いた作品であるとしている。
作家の村上春樹は自身のサイトで「とてもよくできた緊密な映画で感心しました。イラク戦争が舞台の話だけど、好戦的なのか反戦的なのか、どちらともまったく判断できない映画で、そういうところに監督としてのイーストウッドの、底の知れない不気味さを感じました。政治的な観点から、日本での評価はたぶんわかれると思いますが」と本作の感想を述べている。
イーストウッド監督本人は、「『アメリカン・スナイパー』は職業軍人や、海軍の将校、何らかの事情で戦地に赴いた人々を描いている。戦場では様々なことが起こるという見方以外に、政治的な価値観は反映されていない。」とコメントしている。なおイーストウッドは保守派だが、イラク戦争には一貫して反対の立場を取っている。
製作 クリント・イーストウッド
出演者 ブラッドリー・クーパー
公開 アメリカ合衆国の旗 2014年12月25日(限定公開)
アメリカ合衆国の旗 2015年1月16日(全国公開)
日本の旗 2015年2月21日
上映時間 132分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $58,000,000
興行収入 世界の旗 $547,426,372
アメリカ合衆国の旗 $350,126,372
日本の旗 22.5億円