大姉
大姉は統合體たるガルデアの中心にあり、計算と通信によって統合體を統合する。 根本的な動作原理
統合體のあらゆる觀測裝置・機族・人類が得た樣々な情報を受信する。 觀測データを元にシミュレーションを行ふ。
シミュレーションの結果から、統合體に屬するあらゆる出力裝置・機族・人類がどの樣に振る舞ふのが統合體に取って理想的であるか判斷する。 理想的な振る舞ひを爲す樣に、統合體のあらゆる出力裝置・機族・人類に對して情報を送信する。 物語上の制約
(皇紀 2680 年から見て) 約 800 萬年前にアンドロメダ銀河に存在するガルデア本星 (惑星ミェーガ・ア (表記揺れ : ミェーグ・ア。ガルデア語の研究によって名稱が變るかも知れない)) で作られた。 “人類”の參照點としての特定の人類個體
統合體の設計者 (彼らは未だ統合せられてゐない) の文明はシンギュラリティーが到來するのに充分な科學技術力を持ってゐたが、“人類”を至上の存在であらせ續けねば成らないと考へてをり、人類以外の存在によって人類文明が繼承され人類が消滅する事を良しとしなかった。
考察の結果明らかに成った制約
障礙を起こさない
部品が物理的存在である以上、部品の單位では障礙は何時もかも起きてゐる事に成るね。
bug も有ります
檢査 (test)
形式手法
複數系統で計算して互ひに異常を監視してゐる?
これは network 障礙に弱いですね。障礙が連鎖します
障礙を波及させない
どうやって?
切り離す
deep learning に於ける dropout や batch normalization みたいな方法も在るかも
chaos enginering に近い (chaos enginering の概念が広過ぎるだけではある)
安全に更新出來る
更新される module 自體に bug が無い
更新される module と他の module とに不整合が無い
module が scale out してると、module 内での不整合も問題です
更新に掛かる時閒も膨大に成り得る
更新が失敗しない、或いは不整合無く巻き戻る
不正な更新が起きない
security (bug・cracking から自然災害・物理兵器に依る攻撃迄を含む)
傳統的な 3 つ (CIA)
機密性 (confidentiality)
完全性 (integrity)
可用性 (availability)
所詮 99.9999999% だと八百萬年で 70 時間強停まる。冗談も大概にせよ
大姉の全體が常に完全に利用出來る、のでなくとも好い。重大でない部分集合が利用出來ない、或いは利用が重大でない仕方で少し怪しい事は許容される 大姉が大き過ぎるので、そもそも或る主體が一度に全體を利用出來る事は無い 總ての觀測に就いて、それぞれの觀測に於いて可用であり一貫性が有る事
一人が獨立して短時閒活動しても問題には成らないやうに整えてる筈
どうやって檢知するか?
そも、どう繫がれてゐるのか
大姉は滅茶苦茶でかい (地球と云ふ岩石よりでかいと思ふ)。完全な同期はとってないと思ふ 多分地球よりでかい (同意)。此のサイズでは光速が遲過ぎて同期は難しいのでは
「同期」を認識論理或いは game の情報構造で定義すると解り易い (解り易いって何だらう)
「同期」は論理上の概念であって、論理自體の構造の違ひ (古典計算 / 量子計算 / 一部の狀態の差は無視して好い等) や、論理の一部を無視出來る物理的條件 (一つの計算機内の通信は application から見れば一瞬に見える (囘路設計で CPU 1 core 内の同期を考へる場面も有るので)、single thread で動作してゐる等) が「同期」model や實裝の違ひを齎す
星門を應用して離れた module の同期は在るだらうが、計算速度と云ふ限界が有る メモリの初期化で放出される熱でタービンが囘せるな……
當然その energy は大姉に投入された energy の歸結の一部です
超越的な何らかの技術で energy を生産し制御し投入し排出する事にしておきませう
判斷が一度には統一されない、と云ふ事
法界緣起
機族が行ってゐるであらう
再歸
人類も行ってゐるかもしれない
人類が行ってゐるであらう
再歸
人類の考へは人類に依るものであって、大姉が考へてゐる事ではありません 人類の思考は大姉に豫定されてゐるが大姉の思考ではない 機族の思考は人類の思考とは異なるものだが、大姉の思考ではない事は人類と同じ 天使も透明でなく、不透明である他無い言葉を使ふ
どの樣なギミック / ブラックボックスが置きうるか
現狀ガルデアの超越的科學技術力の一部は“重力と空閒を自在に操作する技術”と云ふ black box に收斂せられてゐる。 當然、生命科學技術とかも有ると思ふ
他に何が超越されてるか考へる事も面白い (話題が逸れるが)
微小なサイズの星門による光速を超えた速度での情報傳達ゲート
空閒演算
とは? 空閒其の物を演算素子として用ゐる計算技術。
「重力 computing」とか謂ってる