兩河世界を形成する材料に成った物達を振り返る。
主宰橘榛名ta haruna.iconが兩河世界を構築し始めた頃にどんな物をモチーフにしたか、思ひ出し乍ら書かうと思った。 此の文章は兩河世界の内側と外側を行ったり來たりするので。 兩河世界の歷史を (世界内に於いて) どんどんと遡って行くと、ミェーガ・ア星系の惑星に知的生命體が現れ文明を建てた所に行き著く訣であるが、此の文明が措定せられる樣に成る迄には色々の曲折があった。 橘榛名が中學生の頃、兩河世界の大きな actor は yUraru 帝國と地球が主であり其處に其の他の文明が鏤められてゐる樣子であった。 二つの銀河に涉って數多の國々が興亡する歷史を描いて行く上で橘榛名はふと立ち止まって『解釋』する必要を感じ取った。
其れは、「こいつらの文明は三千年程の閒殆ど技術的な進歩を遂げてゐない樣だが、其れは一體どうしてだらうか」と云ふ事であった。
計算機械が發達し續けると、何時か人類の思ひも寄らない樣な發明が世を埋め盡くすだらうに、然し兩河世界はさう成ってはゐなかった。 此の世界の人々はどうやらのっぴきならない事情により計算機械の進步を打ち切る必要に迫られた樣だ、と、橘榛名には思はれた。
「此の世界の人々は機械知性に支配されさうに成った事があり、爾來高度な思考機械を禁忌としてゐる」と云ふ說が最初に原因として想定された。
DUNE には、計算機械の代はりに高度な計算を暗算出來る樣に特殊な訓練を受けた「メンタート」と云ふ技能者が出て來る。
さうすると、彼等の樣に計算を仕事にしてゐる人達が兩河世界にもゐさうな氣がして來た。 橘榛名の中で「メンタート」と「機械に繫がれた少女」(此れは多分大友克洋が脚本を書いたメトロポリスから來てる) と「虐げられ搾取される少女」(此れ何處から來たか謎) が組み合はさり、「ガルデア人」と云ふ存在が像を結んだ。 續きは、またこんど!