個人wikiとしてGrowiCloudを使った感想
TL;DR (要約)
GROWIについて
ある程度スペックがある公開サーバがあれば十分に使える
複数人で使う場合は共同編集などを行えて便利
Growi Cloud(無料プラン)は不安定なのでオススメしない
個人wikiを使い始めたきっかけ
エンジニアとして技術メモ用途で、Growiの使用を始めました。
思いついたことをすぐ書き留めたいので、
ローカルではなくweb上で使用できるサービスであること
スマホからでも使用したいため
markdown形式で書けること
エンジニア向けのメモが多いので、markdownとの相性が良いため
また個人利用のためお金は掛けたくないと思い、Growi Cloudの無料プランを選びました。
無料利用枠でHerokuやクラウドサービス上にGrowiをデプロイすることも考えましたが、
以下の理由によりGrowi Cloudを使い始めます。
Herokuの場合、常時起動しているわけではない
GCPやOracle Cloudなどの場合、無料プランだとスペック不足
既に用意されているGrowi Cloudを利用すれば、Growi環境の構築に手間がかからない
実際使用していたページは以下になります。
ymmmtym growi
また技術的なメモだけでなく、読書メモなども投稿してました。
使用した感想
無料プランのGrowi Cloudを約4ヶ月ほど使用してみたので、
その際に感じた個人的なメリットとデメリットをまとめます。
メリット
独自のmarkdown記法がある
TSVやCSV形式でtableが作れる
APIで任意のページの作成/更新ができる
デメリット
よくserverがdownする
最長で6時間くらいdownした
メモ用途で使用していたため、使いたいときに使えないのは結構致命的
よくelasticsearchが使用できなくなる
serverはdownしていなくても、elasticsearchだけdownすることもある
検索できないので、欲しい情報に辿り着くのが遅くなる
簡単にまとめましたが、そのほかにもたくさんの機能があります。
ここでは説明しきれないので、興味がある方はDemoサイトで試してみればと思います。
移行を考えるきっかけ
使い始めは頻繁に更新しており、「こんな便利なものがあるのか?」と思っていたのですが、
次第にメモを取ることへの心理的ハードルが上がっていて、更新頻度が少なくなっていることに気付きました。
元々は、「思いついたことをすぐに書き留めたい」と言う想いで始めたはずが、
いつしか、家に帰ってからPCで整理しようと言う気持ちになり、メモをサボる癖が出てきました。
これを機に、もっと簡単にメモを取るために使用するwikiを移行したいと考え始めます。
心理的ハードルが上がってしまった要因は、大きく分けて動作環境とメモの取り方に問題があったと感じています。
動作環境について
無料プランのserverが不安定であるため
書きたいときにdownしていると使えない
いったんローカルに保存して、復旧した時にwikiを更新すると手間がかかる
スマホアプリが無い/PWA非対応のため
スマホ操作に最適化されているわけではない
メモの取り方について
markdown形式なら、ローカルのVS Codeを使用してしまう
慣れているショートカットキーが使える
PCの方が効率がいいので、スマホ経由でメモをしなくなる
Webのエディタを使用せず、APIで作成/更新するようになった
ローカルのVS Codeで書いたものを、pythonスクリプトを使用して更新していた(詳しくは後述)
しっかりとしたものを書かないとと思い始めた
Growi自体は素晴らしいものですが、
無料プランではスペック的に満足できない部分があったのと、
markdown形式で書くことに固執して、簡単なメモを書くハードルをあげてしまいました。
運用中にしておいて良かったこと
最後に、移行する前にやっておいて良かったことをご紹介します。
Githubにバックアップを作成していた
こちらのリポジトリでバックアップを管理してました。
GitHub Actionsを用いて、API経由で全てのページをmarkdownファイルで保存していました。
将来的に、wikiで編集したものを他のサイトにデプロイみたいな運用もできるかと思って作ったのですが、
全てのページのバックアップがGithubで保管されているというだけで安心していた面もありました。
APIを頻繁に使用していた
メモの取り方で、pythonスクリプトを使用して更新していたと説明しましたが、
詳しくはGrowi専用のライブラリを作成して、使ってました。
作成する前までは、ローカルのVS Codeで書いたものをそのままwikiページにコピペしていたのですが、
pythonスクリプトを実行するだけでページを更新することが出来るので、かなりの手間がなくなりました。
ローカルPCに散乱されたmarkdownファイルが沢山あったので、まとめてwikiに公開する時に重宝しました。
また個人的に、APIに触れたことが少なかったので、勉強になったと感じています。
監視/通知機能をつけた
wikiサイトがよくdownしてしまう問題は避けされないので、サイトの監視と通知機能をつけました。
こちらは以下の外部サービスを使用しました。
UptimeRobot (監視)
pushbullet (通知)
UptimeRobotは単純な死活監視のみ行い、downした時にPushbullet経由で通知がいくようにしてました。
wikiを使い始める前までは、上記2つのサービスを知りませんでした。
この2つのサービスはwiki以外でも使用しているので、知れたきっかけになったのは良かったと思います。
(特に、pushbulletは無いと困るものになってしまいました。。)
Growi Cloudを使用してみた感想は以上です。
次回は個人wikiをscrapboxに移行した内容を記載します。
個人wikiにはScrapboxを使用する ←次回記事