ウォール街のランダムウォーカー
インデックス投資の解説本なんだけど、40年間に渡って版を重ねており、現在では11稿まででている。 とにかく経済の歴史においてインデックス投資というのがどれだけ革新的な発明だったのかを分析している本である。チューリップバブルからリーマンブラザーズのバブルまでありとあらゆるバブルの中でアクティブ投資がどれだけの不確定要素に振り回されていたか分かる。テクニカル分析やファンダメンタルズ分析に関しても、本質的な部分をあぶり出して未来予測の不可能性を教えてくれる。 インデックスファンド云々よりも世界経済史の解説本として面白い。人間の経済活動がいかに不安定で、その環境の中で投資で儲けるにはどうすればいいのかを考えさせてくれる本である。
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