組み込み技術キャンパスOJT
筑波大学情報学群対象のカリキュラム
ソフトウェアとハードウェアの2つのコースに分かれて開講している。
ハードウェアコース
週2回ともインストラクターが講義と直接指導を行い、TAがサポートしてくれる。
学生12名に対して、TA2名+講師1名(2名の先生が交互)
春学期は「映像信号の入出力」をテーマに、基本的なハードウェア記述言語の記述方法を学んだ後、ディスプレイに映像を出力するための表示回路と、カメラから映像を取り込むためのキャプチャ回路を構築し、基礎を固めます。秋学期は「グラフィックスLSIとSoC設計」をテーマに、映像信号の加工やテクスチャの描画を行うグラフィックスLSIの設計を行い、最終的にはそれらを用いて各自がオリジナルの組み込みシステムを提案し、プレゼンテーションを行うことで、実社会で通用する応用力を身につけます。
引用元 http://inf.tsukuba.ac.jp/ET-COJT/outline/index.html
自分の関わり
第7期ハードウェアコース受講生
Verilog HDLとFPGA評価ボードでの回路設計・記述
表示回路/キャプチャ回路/描画回路
自分の成果物
流れてきたパケットを解析して、リアルタイムに夜空の星として描画
来場者投票で3位だった(8票, 12人中3位)
感想
特に追加の受講費なども必要なく、高価な機材を使わせてもらい、プロの講師から学べるのでとても良いカリキュラム。
小林優先生の名前、FPGAの本を探すとすぐ出てくるし、すごい先生から教わっていたんだなと思ったりする。
ただ赤い640x480の画面を出力する回路をつくるだけで最初は結構大変で、当たり前のことを当たり前に処理できている身の回りの製品の開発者に尊敬の気持ちを抱いた。
テレビやモニターのありがたみを感じる
VRAM、アドレス計算、垂直同期とか
論理合成の時間が長くて、「とりあえず書いて動かしてみてデバッグ」みたいな風にはいかない。
統合開発環境のバグで、自分のコードは間違ってなかったけど失敗するみたいなこともあって、社会の厳しさを感じられる。
キャッシュクリアしないといけなかったり、つらい(楽しい)部分もある。
若いときに学習コスト高いことやっておくは良い。
泥臭い実装をせざるを得ないところがある。
それまで取っ付きづらかった音声処理など低レイヤー寄りの実装でも、FPGA開発のあとは十分高級言語に感じられて抵抗感だいぶ減った。
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