経営リーダーのための社会システム論
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経営リーダーのための社会システム論~構造的問題と僕らの未来~ | 宮台 真司, 野田 智義 | ビジネス・経済 | Kindleストア | Amazon
宮台真司
野田智義
目次
プロローグ
第1章 構造的問題とは何か
第2章 2段階の郊外化とシステム世界の全域化
第3章 郊外化がもたらす不全感と不安
第4章 3段階めの郊外化と人間関係の損得化
第5章 「われわれ意識」が喪失した社会をどう統治するか
第6章 神格化するテック、動物化する人間
第7章 あなたにとって「よい社会」とは?
第8章 共同体自治の確立とリーダーの条件
エピローグ 天才・宮台真司の絶望と希望
プロローグ
安全・快適・便利
ジョン・マッキー
コンシャス・キャピタリズム(意識的な資本主義)
社会はビジネスと必ずしも必要としないが、ビジネスは社会を必要とする
社会の底が抜けた状態
生活世界とシステム世界
汎システム化=システム世界の全域化
システムの奴隷
過剰流動性
入れ替え可能性
キーワード
構造的貧困
自律的依存、他律的依存
2段階の郊外化
感情の劣化
ホームベース
人間関係の損得化
3段階めの郊外化
統治コスト
われわれ意識
マクドナルド化
ディズニーランド化
新反動主義
加速主義
感情の越えられない壁
感情のインストール
2階の卓越者
ミメーシス
第1章 構造的問題とは何か
構造的貧困
スーザン・ジョージ:なぜ世界の半分が飢えるのか
附従契約
フーベルト・ザウパー:ダーウィンの悪夢
ビクトリア湖のナイルパーチ
自律的依存から他律的依存へ
選択肢や利便性を求めて自律的にシステムへの依存を望んだのに、いつの間にかシステムの外に出られなくなる
啓蒙思想 vs 反啓蒙思想
フランス革命
エドマンド・バーク
保守主義
漸進主義(インクリメンタリズム)
ミハイル・バクーニン
無政府主義
カール・マルクス
マルクス主義
市場の無政府性
エミール・デュルケム
社会学主義
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自立と依存のパラドックス
グローバル化と国際化
国際化=グローバル化以前の世界経済
国際化
途上国で原材料を安く買って加工品を先進国に高く売る
グローバル化
ヒト・モノ・カネといった資本が国境を超えて移動
明るい面
途上国へ産業がアウトソーシング
世界レベルでは富の公平な分配につながった
暗黒面
先進国の中間層が崩壊
経済的格差の拡大
劣等感や孤独の拡大
ポピュリズム
イマニュエル・ウォーラーステイン
宇野派経済学
世界システム理論(世界システム論)
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世界システム論講義
第2章 2段階の郊外化とシステム世界の全域化
社会の底が抜けている状態
経済が回っていても社会が回っていない状態
孤独、孤独死
ひとり 団地の一室で
千葉県松戸市
常盤平住宅
イギリス
ジョー・コックス
孤独委員会
ジョー・コックス孤独問題対策委員会
孤独担当大臣
THE HAPPY TO CHAT BENCH
日本
孤独・孤立対策担当大臣
中国
チャン・ヤン:こころの湯
郊外化
1段階めの郊外化
1960年代
団地化
農村の過剰人口を都市部へ移転
家族への内閉化
地域の助け合いが専業主婦で代替
地域の空洞化
2段階めの郊外化
1980年代
コンビニ化
家族の空洞化
一つ屋根の下にいるアカの他人化
個食化
専業主婦の役割がコンビニやスーパー、保育園で代替
市場や行政=システムで代替
個室化
個室にテレビや電話がある
不登校や引きこもりの増加
選択肢の増加=消費欲望の変化
テレクラの誕生
匿名者の戯れ
家族の空洞化を象徴する事件
女子高生コンクリート詰め殺人事件
連続幼女誘拐殺人事件
近年
地域にも家族にも属さない浮遊した存在になる
社会の穴を経済で埋め合わせる
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三浦展
脱ファスト風土宣言
「家族」と「幸福」の戦後史
ファスト風土化する日本
現在知 vol.1
東浩紀:東京から考える
宮台真司:まぼろしの郊外
自由と精神的安定
絆には絆コストがかかる
共同体の維持コスト、共同体に属する不自由
損得計算
共同体にコストをかけるよりシステムからベネフィットを引き出すほうがコスパが良い
システム世界への依存
共同体の空洞化
社会はつまみ食いができない
社会システム理論
マックス・ヴェーバー
タルコット・パーソンズ
ユルゲン・ハーバーマス
二クラス・ルーマン
生活世界とシステム世界
生活世界
地元商店街的
顕名的・人格的・履歴的
慣習やしきたりを重視
生活世界は共同体意識(仲間意識)に基づいている
仲間意識を持つためには物事を同じように体験することが必要
物事を同じように体験するためには慣習やしきたりが必要
ウザささ不自由さが生じる
共同体的温情主義
人間関係が全体的・包摂的
善意と内発性
システム世界
コンビニ的
匿名的・没人格的・単発的
法やマニュアルに従って役割を演じることを重視
損得勘定だけで行動する
コミュニケーションのコストが下がる
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システム世界の全域化
システム世界と孤独
高齢化による経済のダウントレンド→システムの没落
共同性に満ちた関係を持たないと、孤独になり、生きていくのが難しくなる
災害時に顕著
市場や行政が止まる
システム世界への依存プロセスは段階的
親から子へ、子から孫へ
打ち上げ花火の水平撃ち
大人たちがマジ顔で説教
法の外で仲間と一体化する喜びを知らずに育つ
仲間意識が薄れる
損得勘定でシステム世界にさらに依存する
第3章 郊外化がもたらす不全感と不安
無差別殺人
秋葉原通り魔事件
黒子のバスケ脅迫事件
感情の劣化、感情が壊れる
共通感覚の喪失
ナナメの関係の消失
過剰流動性
自身を入れ替え可能な存在だと思う人間は、他者のことも入れ替え可能な存在だと見なす
第4章 3段階めの郊外化と人間関係の損得化
性愛からの退却
マッチングアプリで効率的に出会おうとしたらむしろ逆に非効率的になってしまう
男女それぞれがスペックを通じてしか他者と出会わない
代替可能な関係性になってしまう
第5章 「われわれ意識」が喪失した社会をどう統治するか
ジャン=ジャック・ルソー
社会契約論
ピティエ
個人が、自分のことだけを考えるのではなく、みんなのことを考える
直接民主制 vs ジョン・ロックの間接民主制
アダム・スミス
国富論
道徳感情論
→カール・マルクス
→マックス・ヴェーバー
国民国家
われわれ意識の国民兵 vs 損得勘定の傭兵
戦争マシーンとしての国民国家
戦争のための国民国家、国民国家であるための戦争
イマヌエル・カントの永遠平和のために
第二次世界大戦での国民国家の転機
総力戦のコスパが悪い
国民国家であるための戦争ができない
われわれ意識の喪失
アンソニー・ギデンズ:社会の構成
レベッカ・ソルニット:災害ユートピア
中国
信用スコア
第6章 神格化するテック、動物化する人間
システム世界の全域化はわれわれ意識を薄れさせ、国民国家の維持を難しくする
国民国家のシステム世界への対抗
ヨーロッパ的アプローチ
信頼ベースの社会
生活世界を重視し、システム世界の展開を制約
成員が「人間であること」に期待を寄せる
スローフードやロハス
EUがGAFAMを制約しているGDPRを想起したyuiseki.icon
アメリカ的アプローチ
不信ベースの社会
多人種・多民族国家
システム世界の全域化を徹底
成員が「動物」でも回る社会
ローレンス・レッシグ:CODE
アーキテクチュラル・パワー
関連yuiseki.icon
アーキテクチャの生態系
環境管理型権力
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アメリカにおいてもシステム世界の展開への抵抗があったハズ…
カウンターカルチャー
関連
ウェブ×ソーシャル×アメリカ
反逆の神話
ジョージ・リッツア:マクドナルド化する社会
マクドナルド化とディズニーランド化
システム世界が全域化して神経症的不安になっていく人間を、祝祭的消費体験によってカウンセリングするシステムを用意する
システムの不具合をさらなるシステムで埋めあわせる
マリファナ(大麻)の合法化
オピオイドの濫用
VR
バ美肉
VR睡眠
祝祭ですらない日常になりつつあるが、機能としてはディズニーランド化
ニール・スティーヴンスン:スノウ・クラッシュ
アリ・フォルマン:コングレス未来学会議
統治のパターン
ハイコスト
教育によって倫理的主体に育てる
法とテクノロジーによる監視と賞罰を徹底する
アーキテクチャによる快・不快によって人々を制御する
ローコスト
ドラッグや仮想現実によるディズニーランド化の徹底
テクノロジーによるエンハンスメント
認知的エンハンスメント
メガネ
感情的エンハンスメント、道徳的エンハンスメント
ロビン・ダンバー:ダンバー数
人間が安定的な社会関係を維持できるとされる人数の認知的な上限:150人
遺伝子操作でこの上限を上げてしまえば…?
人々の利他的な内発性を誘発するようなゲーミフィケーション
メモyuiseki.icon
オーグメンテーション
新反動主義
ピーター・ティール
ニック・ランド
加速主義
第7章 あなたにとって「よい社会」とは?
トロッコ問題
感情の越えられない壁
進化心理学、進化倫理学
倫理は、進化的に基礎づけられているが、文化的環境によって発現の形が変わる
ここで改めて災害ユートピア
東日本大震災では災害ユートピア化しない避難所があった
利他性や献身について実体験したことがない人が増えている
吉本隆明:「反核」異論
サイエンスやテクノロジーは自己増殖的・自己運動的に展開する
これを前提として社会を構想するしかない
ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ:幸せの経済学
人々の損得を超えた内発性を支援するテック
ユルゲン・ハーバーマス:人間の将来とバイオエシックス
ユク・ホイ:芸術と宇宙技芸
ジェームズ・キャメロン:アバター
スティーブン・スピルバーグ:レディ・プレイヤー1
野口照夫、 山本清史:劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん
第8章 共同体自治の確立とリーダーの条件
アンソニー・ギデンズ:第三の道
ユルゲン・ハーバーマス、ニクラス・ルーマン:批判理論と社会システム理論
ユルゲン・ハーバーマス:コミュニケイション的行為の理論
イギリス、トッドモーデン
インクレディブル・エディブル
兵庫県、家島
山崎亮
コミュニティデザイン
キャス・サンスティーン:熟議が壊れるとき
2階の卓越主義
ファシリテーター
ナッジ
ジェイムズ・フィシュキン:人々の声が響き合うとき
熟議によって仲間意識やわれわれ意識を生み出す
トーキングチーフ
ミメーシスを惹起できる人間
エピローグ 天才・宮台真司の絶望と希望