アジール!
上演作品名:アジール!
■日程:2025年12月6日(土)- 2026年3月20日(金)
■会場:元町高架下(モトコー)
アートコレクティブ『やる』結成後初の公演となる本作品は、戦後の闇市をもとに発展し、元町高架下(モトコー)で、全8回行われます。主題であるアジールとは、避難所や無縁所、聖域を意味します。再開発まで残り数か月となる中、かつてこの地で形成された自治制度や自由競争、庇護の役割、闘争の歴史にみる「力ある生」を現代の表現活動者の行為の集合によって再びポップに立ち上げ、都市にあるべきアジールを受け継ぐことで、モトコーの誕生から往生に至るまでのすべての行為を祝福します。
タイムテーブル
アジール!1
2025年12月6日(土)15:00
アジール!2
2025年12月28日(日)18:00
アジール!3
2026年1月12日(月)15:00
アジール!4
2026年1月25日(日)18:00
アジール!5
2026年2月11日(水)18:00
アジール!6
2026年2月23日(土)15:00
アジール!7
2026年3月7日 (火)15:00
アジール!8
2026年3月20日(金)15:00
※上演時間は各回バラバラで約60分から約180分を想定して制作しております。(2025年10月28日時点)
チケット
当日券:1ドリンク+お気持ち 全席自由席 
内容
アジール!とは 来年3 月末以降、取り壊すことが決まっているこの元町高架下商店街(モト コー)で、12 月から3 月までおこなう『やる』の公演の名前です。 アジールという言葉には、日本語に完全に対応した翻訳がありません。避難 所、無縁所、聖域といった意味を含んでいます。フランス語では精神病院と いう意味もあります。大きな権力に反抗的な無法地帯、だけどそこには独自 の秩序が存在し、逃げ込んだりまた出ていったりできる場所。といったイメー ジでしょうか。「現代人は病んでいる」という人がいます。私は現代にしか 生きていないので知るところではないですが、それでも都市にアジールがあ ることは、人の精神を健康にするのだろうと思います。
モトコーは、戦後の闇市から発展したという経緯があります。怪しい店が立 ち並び、それはそれは自由でめちゃくちゃなアジールを形成していました。 全盛期は過ぎていながらも、ほんの5 年前まで通路には商品がはみ出し、骨 董品とゴミのちょうど真ん中みたいな品々が並んでいました。100 円のガチャ ガチャを回したら江戸時代の古銭が出てきて、損なのか得なのか悩んだこと も、カメラを見ていたらおっちゃんに「冷やかしなら出てけ」と追い出され たこともあります。時が経ち、おっちゃんがいなくなり、シャッター街になっ てしまったモトコー。この場所が無くなる前に、現代に生きるアジールをも う一度、ほんの一瞬でも立ち上げたいのです。 簡単なことではないでしょう。一度は存在したアジールが今も残っているのならば、ここは再開発の対象にはならなかったはずです。それでも、モトコーの歴史が暗いシャッターの影で終わらないために、私たちは8 回のイベント と無数のゲリラパフォーマンスを通してアジールの復活を目論む。時代が違 うのだから、過去にあったものとはまったく違う形になるでしょう。その発 見がモトコーへの手向けであり、モトコーを誇るべき歴史として未来におく る方法であると信じています。
仮説があります。共犯の空気をつくること。人間は誰しも欲望や意図をもっ ています。我々の名前でもある「やる」とはそれが動作・行為という形で現 れた結果でしょう。戦後の神戸が、場所も共同体もインフラも破壊された状 況から立ち直る過程をみると、そのことがよく分かります。高架下を不法に 占拠した商人を中心にして自由競争や自治体が生まれ、モトコーは人の行為 が路上にはみ出す活気ある市場になりました。そこには既存の良い⇔悪いと いう価値観ではなく、今を生きる人の論理があったように思います。外から みれば、それはエゴであり、もしかすると犯罪だったかもしれません。しか し、そのエゴをぶつけ合い、新たな共同体がつくられていく様は、崩壊の後 に必ず起こる大事な大事な営みです。普遍的なものなのです。では、そんな 欲望や意図を含んだ個人のエゴをひとつの場所に寄せ集めることで、行為が 行為を呼び、ぶつかり合い、伝播していくようなやりとりをつくれるのでは ないか。それは絵でも良く、歌でも良く、もしあなたがこれを上演中に読ん でいるのであれば、目の前の景色がそうです。誰かから支配され従うもので はない、しかし全体として一つの名前がある。つまりそれは、だれをも拒ま ないアジールの萌芽です。街中ではちょっと恥ずかしくても、ここであなた が思いっきり叫ぶことを誰が止められるでしょうか。
ただ「やる」ことを通 して、私たちはあなたと、共犯関係にありたい。これが現時点での仮説です。 私たちに確証はありません。だからこそ「やる」のです。すべては公演が終 わった後に分かるでしょう。私たちにはまだ、たくさんの仮説があります。
これまでの公演についてはこちら
アジール!でやること
関連イベント
■ゲリラアジール!
やるのメンバーがゲリラ的にシャッターを開けてパフォーマンスを行います。
日程はInstagramをご確認ください。
https://gyazo.com/357749e752e16b97f559a8994d13145c
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